田舎でくらしたいが、どうやってはじめるの?
田舎暮らしをはじめることは、これまでの生活を大きく転換するものです。そのためには、ある程度の準備や覚悟も必要です。
 田舎暮らしを実現するためには、土地探しや家探し、その土地の気候や人柄、仕事や趣味、はては子供の問題など、様々な作業や検討を要します。
 そのため、家族と十分話し合いながら、しっかりと計画を立て、1つずつクリアーしていくことが大切です。
 各自治体の相談窓口は、そのための大きな味方です。是非、御活用下さい。

自然の中の暮らし、子どもの学校の登下校は?
自然を求めて山間部や農村部に暮らす場合、小学校や中学校が家から遠く、保護者が車で送り迎えをしている方も多いようです。
  地域によってはスクールバスが整備されているところもありますが、事前に学校や教育環境などを検討しておくことが必要です。
  夫婦だけの時に自然に憧れて移住したものの、子どもが生まれる前と後では考え方が変化することもあります。
  子どもの成長にあわせたライフスタイルを考えておくことも大切です。

田舎の近所付き合い、みんなどうしてるの?
田舎暮らしでの近所付き合いは不安なもの。都会生活ではなくなってしまったような伝統行事や地域をあげての運動会なども多くのところで続いています。
  住む地域によって近所付き合いの仕方も様々ですが、日常生活の中で、ゴミ拾いや草刈り等の地域活動に出るようなことから地域の人たちとコミュニケーションの輪を広げている方が多いようです。田舎は人が少ないけれど、お互いのことをよく知っています。畑から採れたばかりの野菜が玄関に届いていたりしますよ。

農業をやりたいが、畑や田んぼはどうするの?
一口に「農業をやる」といっても、やり方も規模もさまざまです。どんな野菜をどのくらい作りたいか。家庭菜園程度で良いのか、本格的に畑や田んぼを借りて行うのかによって違ってきます。各自治体では、そういった相談も受け付けていますので、御活用下さい。
  野菜は思う以上に出来てしまうものです。できれば、地元の農家さんと交流して、その土地や気候にあった作物の種類や作り方、必要な面積など教えてもらうのが一番ですね。自分で作る野菜は格別です。

はじめに、どのくらい費用がかかるの?
田舎暮らしの資金といっても個人差があります。家を借りるにしても、引っ越しにしても、当座は、結構お金がかかります。
  田舎暮らしを始めるに当って、最大の出費は、土地と建物の経費です。資産を持ちたくないので借地・借家という考え方、永住の地としたいので購入という考え方などがありますが、いずれにせよ、自分のライフスタイルにあった環境を求めることとなります。
  これだけ必要という基準はありませんが、不動産の賃貸、購入など当座の費用と、移住後の生活費を賄う収入又は預貯金の確保は欠かせない条件となります。

住む場所は、どうやって決めたらいいの?
Uターン、Iターン、Jターンなど、田舎暮らしをはじめる方のパターンもさまざま。
  どこがいいか。それには、まず、候補地を選択しましょう。自分の趣味ができるところ。自分が知っている人がいるところ。自分が好きな自然や景観があるところなど。
  候補地が絞られたら、とにかく現地に出かけ、地域にふれあうことです。自治体によっては、体験ツアーや交流プログラムも用意しています。納得がいくまで、何度も足を運んでみて下さい。

趣味や仕事の経験を生かしたいが?
自分の仕事や経験等を生かして地域の役に立ちたいと思われる方も多いと思います。地元のハローワークやシルバー人材センターに登録する方法があります。また、自治体がさまざまな講習の講師や地域活動の委員を募集することもあります。
  しかしながら、一番は、好きなこと、やりたいことが繋がりそうなヒントを見つけ、自分から飛び込んでいくことが大切ですね。
  中には趣味や仲間が増え過ぎて忙しい(楽しい)という方もいるようです。

田舎でお店をやってみたいのだけど?
移住される方の中には、本格的なカフェやペンション、趣味をいかしてそば店やアートフラワーなどのお店を始める方もいます。
  しかし、お店をやる場合には、ある程度の収入で良いのか、生活費を賄うのかなど、目的をはっきりさせることが重要です。
  ある程度の収入で良いという場合は、助走期間を持って、ゆっくりスタートするのも良いようです。本格的に収入を得たい場合は、充分な事業計画が必要となります。ただ、田舎暮らしの中で、多くの収入を期待することは難しいようですね。