繁殖台帳Webシステムの活用について

【はじめに】

 酪農家の皆さんはご存じのことと思いますが、牛群検定とは酪農家の飼養する乳牛の個体ごとの泌乳能力、飼養管理状況を正確に把握することより飼養管理の改善や乳牛の改良を進め、酪農経営の生産性の向上を図ることを目的として昭和50年から始まったとても歴史ある取組です。

 現在、県内乳牛の約47%にあたる18,000頭、酪農家の約40%にあたる366戸が牛群検定に参加しています。

  図-1に乳用牛の乳量等の推移を掲載しました。

 牛群検定農家と県全体の乳量(平成22年実績)には1,500㎏の差があり、牛群検定の取組が乳牛の生産性を上げるのにいかに有効かがお判りになるかと思います。

 このように、100頭以上の規模拡大を目指す経営体にとって、牛群検定は必須の取組であることは言うまでもありません。

県内乳牛の泌乳生成期の推移 

【繁殖台帳Webシステムとは?】

 今回は牛群検定を核として、その機能のひとつである繁殖を中心に牛群管理のシステム化を行う繁殖台帳Webシステムをご紹介します。

   本システムは自宅のパソコンや携帯電話を使ったインターネットを介してリアルタイムに牛群検定データを利用できる画期的なシステムです。繁殖台帳Webシステムの特徴は以下のとおりです。

(1) データ操作の簡易性

 繁殖台帳Webシステムは、牛群検定の結果をインターネットで送受信することを基本としています。

 面倒なデータ入力を行わずに検定データを呼び出して、パソコン画面や携帯電話から見ることが出来ます。

 また、本システムの特徴的な機能画面の一つに繁殖カレンダーがあります。

 検定成績表から自動的に授精日や分娩予定日など必要なデータを読み込み、牛の繁殖関連のスケジュール管理を行うことが出来ます。メモ機能もありますので、牛舎作業を調整して行事を書き込むなど、野帳としての活用も可能です。

(2) データ共有化で指導力アップ

 繁殖台帳Webシステムは牛群検定成績を活用したシステムですので、これまでどおり検定指導員が検定指導等に利用することが出来ます。

 インターネットですので、遠隔地の指導員が酪農家の皆さんと同一の画面を見ながら電話で指導を行うことも可能です。

検定成績の検討表

 (3) 即時データ入力で利便性アップ

 酪農家の皆さんが、乾乳日や授精日等のデータを牛舎にいながらにして即時に携帯電話で入力することも可能です。

(4) 地域データベースとしての活用

 応用的な取組としては、牛群検定のデータ収集に協力いただける獣医師や授精師等とデータを共有することにより、地域データベースとしての活用も可能です。もちろん関係者の合意が前提です。

【最後に】

  基本的な繁殖台帳Webシステムの内容を説明させていただきましたが、この他にも色々な機能や活用法があります。

 酪農家の皆さんが繁殖台帳Webシステムを通して、牛群検定成績を効果的に活用することで、生乳品質の向上や低コスト生産を図り、酪農経営の発展に資することを期待しております。

 繁殖台帳Webシステムの簡単操作については、(社)家畜改良事業団ホームページでプロモーションビデオ(動画)を公開中です。添付したリーフレットとともにご覧下さい。

・繁殖台帳Webシステムの紹介リーフレット(PDFファイル)
      http://liaj.lin.gr.jp/japanese/kentei/hansyokudaicho_Web.pdf

 牛群検定組合の参加や繁殖台帳Webの導入については、最寄りの牛群検定組合や酪農協にご相談ください。

【問い合わせ先】
栃木県農政部畜産振興課生産流通担当
電話:028-623-2347
メール:chikusan@pref.tochigi.lg.jp
または、最寄の農業振興事務所までお問い合わせください。

※ 栃木県農政部の情報は、「とちぎファーマーズチャレンジネット(http://www.agrinet.pref.tochigi.lg.jp/)」や「栃木県農政部ツイッター(http://twitter.com/tochigi_nousei)」でも発信していますので、是非、ご利用ください。

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