夏秋どりいちご「なつおとめ」をつくりませんか?

~需要に対して全国的に生産量が少ない、夏秋期のいちごが求められています!~
 
いちごは年間を通じて、ケーキやスイーツなどへの需要がありますが、国内では7~10月の夏秋期に生産量が少ないため、主にアメリカ等からの輸入いちごが年間約4,000トン利用されている状況です。

輸入量推移グラフ 
 [平成24年 いちごの月別輸入実績*貿易統計より]

 
 そこで、いちご研究所が開発した夏にも収穫できるいちご「なつおとめ」をつくってみませんか?

なつおとめ断面

なつおとめほ場

 

 

 

 

 

【なつおとめの特徴】
・四季成性で高温・長日条件下で花芽分化が促進され、夏秋期(7~10月)にも収穫ができる。
・食味が良く、果実断面が赤色で、スライスした際の見栄えが良い。
・炭そ病、うどんこ病に強く、栽培しやすい。

 などであり、洋菓子店などからは色や形がきれいな上に、適度な酸味があるなど、高い評価を得ています。
 また、生産者からは病気に強い上、収量性も高いなどの、良い評価を得ています。

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[なつおとめを使用したケーキ]

 

 なつおとめジェラート5
                                [なつおとめジェラート]


【生産状況】
 栽培は、夏季でも比較的冷涼な地域が適しているので、現在、那須塩原市、那須町、日光市等県北地域を中心に28戸、126アールで栽培されています(H25年度)。
 近年では、クラウン部冷却技術や換気の工夫などで真岡市や小山市でも栽培が始まっています。
 なつおとめの栽培は、定植を3~4月に行い、株を養成(充実)させた後、7~11月頃まで収穫が可能です。  ★夏秋いちごの作型

 10a当たりの収量が、4トンを超える優良事例も見られており、安定栽培技術が確立されつつあります。 

【販売状況】
 なつおとめの最大の魅力は、冬のいちごに比べて単価が高いことで、冬のいちごはキロ当たり900~1,000円程度ですが、なつおとめは平均で1,500円程度と高値で取引されています
 販売先は、①市場出荷、 ②洋菓子店との直接取引、③直売所 と産地の実状に合わせて多様です。
 市場出荷では写真のようなソフトパックで出荷されています。暑い時期の出荷となることから、色まわりが早く品質管理には注意が必要となります。

なつおとめパック

[ソフトパックでの出荷形態]

 【H24年の県全体の販売実績】
出荷量   :14t(104%)
販売金額 :2,237万円(110%)
キロ単価  :1,576円(106%)

【経営評価】
 いちご研究所において、実際に栽培している生産者のデータを元に、10a程度新規導入する際の経営モデルを試算しました。
・労働時間は8か月(4月~11月頃)で 2,500時間をします。
・所得率は56%程度(冬いちごは41%程度)。
  →暖房機や夜冷庫がいらず、簡易な雨除けハウスで栽培が可能なため、冬いちごに比べて初期投資を抑えることができます。
・家族2人の場合、収穫期(7月~10月頃)の労力確保が課題となります。

 目標収量を10a当たり2.5トンとした場合、粗収益は約412万円となり、極めて労働集約型で高収益な経営が可能です。

【生産拡大支援】
県では、なつおとめの生産拡大に向け、園芸用ハウスの整備を支援しています。

〔事業概要〕
・事業名   新品種導入産地改革支援事業(県単)
・補助対象 なつおとめ栽培用園芸用ハウス
・事業主体  農業協同組合、農業生産組織等
・事業期間  平成25~27年度
・補 助 率  1/3以内
・受益面積  10a以上
・予 算 額  5,000千円

 なつおとめの栽培に興味がある方は、最寄りの農業振興事務所または生産振興課までお問い合わせください。
 ※なつおとめの栽培は県内に限られています。
 ※親株の販売・配布は毎年11月中旬頃に行っています

〈問合わせ先〉
生産振興課
TEL 028-623-2328 FAX 028-623-2335
メール: seisan-sinko@pref.tochigi.lg.jp

3年連続特Aの「なすひかり」リスタートに向けて!

なすひかり1         なすひかり2

  • 3年連続「特A」獲得の快挙
     「なすひかり」は、(一財)日本穀物検定協会が実施している平成24年産「米の食味ランキング」において、最上級の評価である「特A」に3年連続で認定され、また、海外にも輸出されるなど、本県オリジナルの良食味米として多くの関係者から大きな期待を寄せられている品種です。
     関東地域では唯一の「特A」獲得品種であり、「特A」品種29銘柄の中でも食味評価が上位に位置づけられたこともあって、消費者や実需者の関心も高まっています。
     これは、生産者や関係団体、流通関係者、行政などが一体となって「なすひかり」の特徴を理解し、大切に育て上げてきた成果です。

 

  • 25年産は減産
     平成24年産は県中北部を中心に約3,400haの作付けがありましたが、種子に異品種が混入したため本年産は備蓄種子による一部の作付けを除いて、「コシヒカリ」や「あさひの夢」への代替作付をお願いしています。
     現在、26年産の作付回復に向け、再発防止のための工程管理・栽培管理の徹底、審査・検査の強化など、優良種子の生産・確保に関係者一同全力で取り組んでいますので、ご理解をお願いします。

 

  • 26年はリスタートの年
     「なすひかり」はコシヒカリに比べて倒伏に強く、多収性です。また、やや大粒で品質が良く、良食味品種です。多収性であることから、生産者の粗収益は、コシヒカリと同等もしくはそれ以上が期待できます。 
      なすひかりとコシヒカリの粗収益の比較
     
     また、成熟期がコシヒカリより4日程度早く、組み合わせにより作期分散が可能となり、 規模拡大を目指す生産者におすすめの品種です。なお、適地は県全域ですが、県南地域においては年々縞葉枯病が拡大していますので、感染を広げないためにも主産地である県中北部を中心に作付けいただきたい品種です。 ここ数年、夏季の高温障害などが原因で、全国的に一等米比率の低下が問題となっており、本県も例外ではありませんでしたが、このような状況下でも「特A」を3年連続で獲得した「なすひかり」は、栃木米の味の良さ、品質の良さをアピールするイメージリーダーとして、産地を牽引する役目を担っています。
     県としても、26年を「なすひかりリスタートの年」を位置づけ、「なすひかり」の作付け回復を図るとともに、消費者や実需者に再度購入していただけるよう「なすひかり」ブランド復活に向けて積極的にPRに取り組んで参ります。

 すでに、各JA等で次年産の種子の予約が始まっています。是非、「なすひかり」の作付け再開、新規作付けをお願いします!

(参 考)
【米の食味ランキングとは】
 (一財)日本穀物検定協会が、昭和46年から全国の産地品種について毎年食味試験を実施し、その結果を「米の食味ランキング」として公表。
 24年産は、128の産地品種(主な品種:コシヒカリ46点、ヒノヒカリ16点、ひとめぼれ12点)が供試され、その中で「なすひかり」は熊本県産「森のくまさん」に次いで高評価を得た。

【(一財)日本穀物検定協会とは】
 主に穀物の検査検定業務(農産物検査、米の食味試験、米の品種鑑定、かび毒・微生物分析等を行う第三者検定機関で、昭和30年設立。
 (1)食味試験
    日本穀物検定協会の専門職員20名が白飯を試食し、「外観・香り・味・粘り・硬   さ・総合評価」の6項目について、基準米(複数産地のコシヒカリのブレンド米)   と比較評価してランク付けする。
 (2)ランク区分(5段階)
    基準米と比べて、
     ・特に良好:「特A」
          ・良  好:「A」
          ・概ね同等:「A’」
          ・やや劣る:「B」
          ・劣  る:「B’」

【問い合わせ先】
  栃木県農政部生産振興課農産振興班
  電話:028-623-2326
    FAX:028-623-2335