「マルシェ栃木」で販路拡大!~平成25年度「マルシェ栃木」のご紹介~

 今回は、皆さんの農産物や農産加工品の販路拡大の取組を支援する「マルシェ栃木」のご紹介です。

 

~マルシェ栃木について~
 「マルシェ栃木」の取組や参加方法につきましては、平成24年11月の記事でも紹介しましたが、皆さんが普段考えている「こだわりの農産物を作るのは自信があるけれど、自分で販売先を見つけるにはどうしたらいいだろう?」などといったお悩みを解決するヒントとなる事業です。
(詳しくは、平成24年11月の記事(マルシェ栃木)をご確認ください)。     

 昨年までは、東京都内で農業者が自ら店頭に立ち、消費者に直接農産物等をPR・販売する「マルシェ栃木」や、料理人への食材活用方法の提案(試食も含む)や売り込み、意見交換を実施する「レストランシェフ等との食材提案会」を開催してきました。

 

マルシェ

 

 

 

 

 【マルシェ栃木】 

 

 食材提案会
  【レストランシェフ等との食材提案会】
~今年のコンセプト~
 取組をさらに進めるため今年度の「マルシェ栃木」・「レストランシェフ等への食材提案会」では、それぞれのコースにテーマを設けておりますので、参加される皆さんがそれぞれ興味のあるコースに参加できます。
 また、「今あるものをどう売るか?」から、「売れるものをつくる!」という視点を各回に盛り込んでいます。
 さらに、取引開始に当たって課題となっている「物流」、「帳合」などの仕組みを、各プロジェクトに組み込んでチャレンジできるようにしています。
 
 各回の開催内容は以下を参考にご覧ください。
   ◆今年度のマルシェ栃木
   ◆今年度のレストランシェフ等への食材提案会
  
 先月10月に開催したマルシェの出展者からは、
 『お客様との「共感」が大切だということがわかった。お客様のニーズや店舗の要望を踏まえて「共感」できる商品をつくり、こだわりを説明することの大切さを実感した。』
 『農家は農作物を作るだけでなく、販売までを含めて「農業」だということを、マルシェに出てみて改めて感じた。若い生産者にはぜひ実感してもらいたいと思う。』
 などといった意見が聞かれました。

 マルシェ栃木の取組に「参加してみたい!」、「参加してみたいけど、何をやっていいかわからない!」という場合には、下記までご連絡・ご相談ください。

 ぜひ、「マルシェ栃木」へ参加・登録いただき、「需要に即応した商品づくり」や「販路拡大」につなげてみませんか。

 

【問い合わせ先】
栃木県農政部経済流通課マーケティング対策班
電話:028-623-2299
メール:keizai-ryutu@pref.tochigi.lg.jp
または、最寄の農業振興事務所までお問い合わせください。

 

 

 
~マルシェ栃木について~
「マルシェ栃木」
の取組や参加方法につきましては、平成24年11月の記事でも紹介しています。この事業は、農産物や農産加工品の販路拡大の取組を支援する事業です。

 
昨年までは、農業者が自ら店頭に立ち、東京都内の消費者に直接農産物等をPR・販売する「マルシェ栃木」や、料理人への試食を含めた食材活用方法の提案や売り込み、意見交換を実施する「レストランシェフ等との食材提案会」を開催してきました。 
 ★詳しくは、平成24年11月の記事(マルシェ栃木)をご確認ください。                        

   
~今年のコンセプト~
 今年は、これらの取組をさらに進めるため、「マルシェ栃木」・「レストランシェフ等への食材提案会」のそれぞれにテーマのあるコースを設けし、皆さんがそれぞれ希望するプロジェクトに参加できます。
 また、「今あるものをどう売るか?」から、「売れるものをつくる!」ことを各回に盛り込んでいます。
 さらに、取引開始に当たって課題となっている「物流」、「帳合」などの仕組みを、各プロジェクトに組み込んでチャレンジできるようにしています

 ◆今年度の開催予定はこちら                         

 「参加してみたい!」、「参加してみたいけど、何をやっていいかわからない!」という場合には、下記までご連絡・ご相談ください。

 ぜひ、「マルシェ栃木」へ参加・登録いただき、「需要に即応した商品づくり」や「販路拡大」につなげてみませんか!

【問い合わせ先】
栃木県農政部経済流通課マーケティング対策班
電話:028-623-2299
メール:keizai-ryutu@pref.tochigi.lg.jp
または、最寄の農業振興事務所までお問い合わせください。

なしの老木園の改植をしましょう!!

 本県なし生産の主力品種である“幸水”“豊水”は、栽培が開始されてから40年以上が経過しており、萎縮病や白紋羽病により各地で生産性の低下や樹の枯死等が年々増加しています。このような中でも、なし主産県をはじめ、多くの県で新品種が開発・導入され、産地間競争はますます激化してきています。
 
 皆さんのほ場においても、そろそろ「改植による樹の若返り」を検討する時期にきているのではないでしょうか?

   特に改植の1~2年目は、改植にコストがかかる上に生産物が減るため所得が減少します。そのため経営やほ場の状況に応じて効率的に樹の若返りを図っていくことが必要です。
 そこで、今回は「新品種への転換」「栽培手法の切り替え」について、記事にしましたので、改植の際の選択肢としてみてはいかがでしょうか。

 1 「新品種」へ転換してみませんか?
 新品種を一部導入するなどにより、品種構成を見直すことは、最も作業が集中する収穫期の労力分散が図れることや、販売チャネルの拡大につながるメリットがあります。
 
 ここで、導入するお薦めの栃木県開発品種を紹介します。

【にっこり】 平成8年品種登録
 “にっこり”は、晩生品種で食味が良好なことはもちろん、収量性が極めて良いことから、本県なし栽培面積の1割を超えるまでに拡大しています。

          “にっこり”

【おりひめ】 平成25年2月品種登録申請
 “おりひめは、幸水よりも早く収穫でき、果実外観・食味ともに優れた有望な早生品種です。
 販売実績はまだありませんが、収量性が幸水とほぼ同等であるとともに、8月の盆の需要期に収穫できることから、高単価販売が期待できます。


          “おりひめ”

<“おりひめ”の主な特徴>
☆収穫期:8月上中旬で幸水より早い
☆果 重:平均370g程度で、早生種の中では大果
☆食 味:果肉は繊維・石細胞はほとんど感じない糖度は12%で、果汁が多く酸味が少ない
☆病 害:黒斑病抵抗性、えそ斑点病非発現性、黒星病に強い


 下の表は、これらの品種も一部導入した、長期出荷を目指した品種構成の例です。

 

2 「根圏制御栽培」を導入してみませんか?
 
ある程度まとまった規模で改植する場合には、栃木県農業試験場で開発した“根圏制御栽培”をおすすめします。改植面積の1/2程度に根圏制御栽培を導入することにより、改植後の早期収穫とともに、地植え苗木の余裕をもった育成が可能となります。

★ここでは、経営評価でメリットの認められている“幸水”について紹介します。
 
根圏制御栽培では、定植2年目から収穫が始まり、3年目にはほぼ樹形が完成し、4年目には”幸水”の場合10a当たり約5tの収量が得られます。地植え平棚栽培の場合は、樹形完成までに10~15年程度の年数が必要で、収量は10a当たり2.5~3t程度です。なお、根圏制御栽培導入に要する経費を表1、導入後の経営試算を表2に示しました。


※点滴ドリップ方式は、給水制御装置により強制給水する方式で、電源の確保が必要です。
※底面給水方式は、毛細管現象を利用して給水する方法です。給水用配管設置条件として、ほ場に傾斜があると導入できない場合があります。
※根域が地表から隔離されるため、土壌病害の影響は受けません。

 表1 露地根圏制御栽培導入経費の一例 (単位:千円/10a)

※水源確保費用はほ場により大きく変動するので試算に含まれていません。

表2 改植後“幸水”を導入した場合の経営試算 (単位:千円/10a)
※根圏制御栽培は、定植後2年目から収穫が始まります。
※底面給水方式では定植3年目、点滴ドリップ方式では4年目に導入経費を上回る累積所得となります。
※導入10年後では、10a当たり累積所得で700万円程度の差が生じます。

 

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 改植を始め、経営改善をお考えの方のためには、各種支援事業もあります(下表)ので、効果的に活用しましょう。
 改植や関連事業に関しての御相談がありましたら、県生産振興課、経営技術課または最寄りの農業振興事務所にお問い合わせください。
 

 ※事業導入には一定の基準があります。
 
 

<この記事のお問合せ先>
栃木県農政部経営技術課
技術指導班
TEL:028‐623‐2313
FAX:028‐623‐2315 

 

『農の雇用事業』~就農希望者を育成しながら、経営発展を図りませんか~

みなさんは、規模拡大や経営の多角化等を検討する際“労働力の確保”悩まれることはありませんか?

 これまで、農業経営は家族労働が中心でしたが、近年では農業法人のみならず個人経営においても雇用を活用し経営発展を進めている農業者が増加しています。

 栃木県全体でみると、常雇い(7か月以上の期間雇った人)を行った経営体数は、平成12年から平成22年の10年間で、514戸から1,038戸に倍増しており、雇用された人数についても1,095人から2,372人に倍増しています(表1)。 
 また、常雇いを行っている経営体を販売規模別で見た場合、販売規模が大きいほど、常雇いを行っていることがいえます(表2)。このことからも、経営発展と雇用の確保は一体的なものであることがうかがえます。
  ◆表1 栃木県の農業経営における雇用状況推移(平成22年度農林業センサスより) 
  ◆表2 栃木県における販売規模別の常雇用経営体の割合(平成22年度農林業センサスより)

 
 しかしながら、雇用における経費や知識に関する不安など様々な理由からなかなか雇用に踏み切れない経営者も多くいるのではないでしょうか。

 そこでおすすめなのが、「農の雇用事業」です。

 「農の雇用事業」は、農業法人等が就農希望者を新たに研修者として雇用した場合、就農に必要な農業技術や経営ノウハウ等を修得させるための実践的な研修(OJT研修)に必要な経費の一部を、経営者に助成する事業です。

 【事業に取り組むメリット】
 
★ 年間で最大120万円(雇用研修者1名当たり)の支援がありますので、雇用研修のための経費が抑えられます。

 ★ 栃木県農業会議が実施状況調査等を行いながらフォローしますので、安心して雇用に取り組めます。

 ★ 雇用保険や就業規則等の雇用環境整備に関するノウハウの習得につながりますので、さらなる雇用拡大や経営改善につながります

 
~「農の雇用事業」により経営発展につながった事例~

【その1 A農場】経営類型:水稲+ビール麦+アスパラガス+肥育牛
 ■夏場と冬場の労働力を確保できたことで、アスパラガスの規模拡大が図れました。
 ■従業員の働きやすい就業環境が整備できたことで、現在、4名を雇用するに至っています。
 
 現在では、雇用環境の改善や、さらなる規模拡大を目指すとともに、農村レストランのオープン等に向け、法人化も検討しています。

【その2 有限会社B】経営類型:きのこ
 ■元銀行勤務の研修者が、営業や販売対策の強化に能力を発揮し、販売額を伸ばすことができました。
 ■研修者を研修終了後に幹部に抜擢し、新商品・新市場の開拓に取り組んでいます
 
 現在では、更に良い人材を確保するため就業規則を整備・充実させ、新商品の開発、新市場の開拓、異業種との積極的な交流・提携、循環型農業の推進等、経営の拡大を図っています。

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 「農の雇用事業」は、雇用研修者の生産技術(農作業)に関する能力向上が図れるとともに、経営者においては労働力の確保にもつながるという、両方向のメリットがありますので、県としても積極的に活用を推進しています。
 今後の募集時期は11~12月を予定しております。ご興味のある方は、下記へお問い合わせください。
◆ 「農の雇用事業」の詳しい内容は、こちら(リンク)

 (問い合わせ先)
 栃木県農政部経営技術課経営体育成担当  TEL 028-623-2317
 栃木県農業会議                   TEL 028-648-7270

いちごのアザミウマ類を賢く抑える!

  写真2
 【写真1 アザミウマ類の加害によるいちご果実表面の褐変】

 栽培中のいちごをじっくり観察してみましょう。写真1のように、表面が茶色くカサカサになった果実はありませんか?このような果実を見つけたら、アザミウマ類”の発生を疑ってください!

 次に、ハウス内の花を観察してみましょう。花の上に写真2のような1ミリほどの小さく細長い虫がいれば、それが犯人のアザミウマ類です。10%以上の花でアザミウマ類が見つかるようなら防除が必要となります。

写真1
 【写真2 いちご花上のヒラズハナアザミウマ成虫】

 今回のブログは、いちごの大害虫アザミウマ類の生態、最近話題の秋被害、防除のポイントの3本だてでお送りしたいと思います。

1.敵を知り、己を知れば何とやら・・・アザミウマ類の生態を知ろう!
 いちご栽培では、毎年晩秋と春先にアザミウマ類の果実食害による被害の発生がみられています。上手な防除のために、まずはアザミウマ類の生態を知ることが大切です。
 いちご果実を加害するアザミウマ類は、もともと野外に咲く花に集まり、主に花粉を餌とする昆虫です。特に5~10月ごろに活発に動き回りますが、秋になって野外の花が少なくなると、餌を求めてハウス内に侵入し、いちごの花に集まります。花に産卵された卵からふ化した幼虫は、肥大前の若い果実を加害します。このため、成熟果で被害に気づくころには、手遅れとなっていることが多いのです。

2. 秋の被害が増えています!
 
ここ数年、アザミウマ類による被害が目立ってきたと言われています。被害が増えた一因として、早期夜冷の普及などによって作型が前進したこと考えられます。開花時期とアザミウマ類の寄生花率(アザミウマ類に寄生された花の割合)を調査したところ、10月上旬から開花した早い施設では、11月上旬から開花した施設よりアザミウマ類の発生が多く、さらに翌春の発生も早い傾向がみられました(図1)。

図1

 【図1 開花時期の異なるいちごハウスにおけるアザミウマ類寄生花率の推移】

 前述したように、10月はまだアザミウマ類の活動期であるため、ハウス内への飛び込みが多かったと考えられます。一方で11月になると野外の気温が下がって活動が鈍くなり、飛び込みが減少したと考えられます。このことから、特に開花の早いハウスではアザミウマ類の発生に注意が必要となります。

 

3.アザミウマの防除、いつやるの?
 前段で、果実被害は幼虫が原因とお話しましたが、これを未然に防止するためには、親である成虫の発生に注意して、防除しなければなりません。では、どのように防除のタイミングを決めれば良いのでしょうか?

 一般に、いちごアザミウマ類に関して、『これ以上病害虫が増えたら防除しないと損しますよ!』という水準は『いちごの被害果率が10%』のときとされます。

 では、いちごのアザミウマ類がどの程度発生したら、防除が必要なのでしょうか?これを明らかにするため、県内のいちごハウスで、被害果率と、アザミウマ類の寄生花率を調査し、その関係を解析しました(図2)。

  図2

【図2 いちご未成熟果の被害果率とアザミウマ類寄生花率との関係】

  その結果、未成熟果の被害果率が10%を超えるのは、寄生花率が14%以上のときであることが明らかになりました。このことから、寄生花率が約10%となったら防除が必要と判断できます。

★以上を踏まえて、防除時期の決定は次のように行うと効率的です★
【ステップ1】
 ハウス内のいちごの花を100花観察し、アザミウマ類が見つかった花の数を数えましょう。
【ステップ2】
 100花のうち、アザミウマ類が10花以上で見つかるようなら防除が必要です。
【ステップ3】
 防除に使用する薬剤は、ハダニ類の天敵であるカブリダニ剤を使用しているかどうかで注意深く選ばなければなりません。
 カブリダニ剤を使用しない場合には、スピノエース顆粒水和剤、ディアナSC(薬剤の系統は、どちらも同じスピノシン系です)などが有効です。
 カブリダニ類を使用している場合には、IGR剤のマッチ乳剤や、カウンター乳剤の使用をおすすめします。ただし、IGR剤は殺幼虫剤であるため、アザミウマ類の成虫は殺せません。発生が多いときには5~7日程度の間隔で何度か散布し、成虫が減るまで根気よく防除しましょう。

 いちごではヒラズハナアザミウマ、ハナアザミウマ、ミカンキイロアザミウマなど複数のアザミウマ類が発生しますが、種類によっては薬剤の効果が低い場合もあります。薬剤感受性の試験結果はこちらから見られます(栃木県農業環境指導センターHP:http://www.jppn.ne.jp/tochigi/boujo/yakuzai.html)。なお、農薬を使用する際には、農薬登録情報についてもよく確認しましょう!