野菜価格安定事業のご紹介

 野菜は、作柄の影響を受けやすいことや消費者需要の変化など、様々な要因で価格が変動しやすく、生産者の経営安定対策が必要です。

 そこで、野菜の価格が下落した場合に生産者の経営を支援する「野菜価格安定事業」をご紹介します。

1 野菜価格安定事業とは?

 野菜の価格が一定水準以下に低落したときに、相当額を補てんする事業です。

 交付される補給金は、生産者・国・県等が積み立てた資金を財源としているため、生産者は小さな負担で補償を受けることができます。

※いわゆる“掛け捨て保険”とは異なります。

 01

2 事業の種類

対象品目や産地規模などにより加入する事業が異なります。

02

・※事業により、加入要件や資金造成負担率などが変わります。

3 生産者への補給金の支給について

 平均販売価額が保証基準額を下回ったときに、補給金が交付されます。

※保証基準額・最低基準額は、事業及び品目、産地区分等により異なります。

 0304

4 事業の加入について

 事業の加入には、産地単位で加入要件(作付面積・共販等率)を満たすことが必要です。

 加入要件や対象品目等は事業により異なりますので、加入を希望する方や事業の内容を詳しく知りたい方は、生産振興課または最寄りの農業振興事務所にご連絡ください。

 05

【参考】

● 農林水産省HP「野菜のページ」

http://www.maff.go.jp/j/seisan/ryutu/yasai/index.html

● (独)農畜産業振興機構HP「野菜価格安定事業の概要」

http://www.alic.go.jp/operation/vegetable/index.html#LINK-B01

台風16号の接近に伴う農作物被害防止対策

                               平成26年9月22日

                                 栃木県農政部経営技術課

 

  関東地方に台風16も号の接近が予想され、その影響も懸念されることから、以下の事前対策を十分行い被害防止に努める。

 

Ⅰ  共 通

1  大雨対策

(1) 大雨による冠水等が心配されるほ場では、事前に排水溝を設けるなど、対策を講じておく。

(2) ゴミや刈り払った雑草が水路を塞がないよう、事前に取り除いておく。

2  防風網・防鳥網・多目的防災網等の点検、補修

(1) 網が飛ばされたり破られたりしないよう固定状況を点検するとともに支柱を設置し補強する。

(2)破損部があると強度が低下するので補修をしておく。

3  ハウスの点検、補修

(1)  被覆資材の破損部や固定が不十分なところがないか点検し、補修を行っておく。

(2) ハウス強度を上回る強風が吹く可能性がある場合には、天窓やサイド換気部を 全開にするとともに、天井や妻面のビニルをはずして風を抜けやすくし、施設の損壊を防ぐ。時間的に余裕がない場合には、カッターナイフ等で切りとり、風の通り道を確保する。 

4  事後対策の準備

(1) 被害後、速やかに回復措置がとれるよう、排水対策や施設等の修復、病害防除等の準備をしておく。

 

Ⅱ 普通作物

1 水稲・大豆・小豆・そば

(1) 収穫適期を迎えている水稲は、台風の接近前に速やかに収穫する。

(2) 倒伏した稲は、晴れ間を見て株起こしを行い、穂発芽を防止する。

(3) 冠水および浸水したほ場は、速やかに排水に努める。

 

Ⅲ 野 菜

1 全般

(1) 強風対策として、ハウスやネットの点検・補修・補強を行う。

(2) 冠水および浸水したほ場は、速やかに排水に努める。

2 いちご

(1)強風による傷みが懸念されるので、天候回復後速やかに病害予防として、薬剤散布を行う。

(2) 特に、炭疽病が発生しやすくなるので、排水対策を行うとともに、発生が懸念されるほ場では防除を実施する。

(3) 夏秋いちごは、ハウスの被害を受けないよう点検、補修、補強を行う。同時に、湿度が高く、病害が発生しやすくなるので注意する。

3  なす、きゅうり、トマト等

(1) 強風による損傷や倒伏を軽減するため、茎や枝を支柱やネットによく固定しておく。

4  だいこん、きゃべつ、レタス、ブロッコリー等

 (1) 倒伏を軽減するため、株元が揺れないよう土寄せを行う。

 

Ⅳ  果  樹

1  なし・ぶどう等(棚仕立て果樹)

(1) 強風による枝や果実の損傷を軽減するため、結果枝等を棚によく固定しておく。

2  りんご・もも等(立木仕立て果樹)

(1) 強風による枝や果実の損傷を軽減するため、側枝等太枝に支柱を設置したり、結果枝どうしを結束するなどして、固定しておく。

3 苗木

(1) 強風による倒伏を軽減するため、支柱によく固定しておく。

 

Ⅴ  花  き

1 露地ぎく・露地りんどう等

(1)支柱やネットのゆるみを直し、十分に補強する。ネット上げの作業が遅れている場合は、所定の位置までネットを上げておく。

 

Ⅵ  特用作物

 1 こんにゃく

    (1) 大雨により滞水しやすいほ場は、排水溝を設置し、排水口は低く掘り下げて排水路につないでおく。

   (2) 冠水および浸水したほ場は、速やかに排水に努める。

 

Ⅶ  畜 産

1  畜舎

(1) カーテン等の固定状況を点検し、補修・補強をしておく。

(2) 雨水の流入が心配される場合は、土のう等により対策を講じておく。

2 飼料用とうもろこし

(1) 畑の排水路を確保しておく。

3 停電による搾乳不能に備えて

(1) 発電機の準備と燃料の確認を行う。

(2) 緊急策としてバキュームカーを真空ポンプにつないでミルカーを動かすことが可能であるので、事前に接続の確認をしておく。

(3) 停電時に搾乳する場合は高泌乳牛から行い、漏乳している牛は後回しにする。

  また濃厚飼料の給与は控える。

 

日照不足に対する農作物被害防止対策

                                   平成26年9月4日
                                 栃木県農政部経営技術課

 

 日照不足に関する関東甲信地方気象情報第1号(平成26年9月1日14時30分 気象庁発表)によると、関東甲信地方では、8月下旬から、前線や湿った東寄りの風の影響で曇りや雨の日が多くなっており、8月下旬の地域平均日照時間平年比は53%とかなり少なくなった。今後2週間程度は、前線や湿った風の影響を受けやすく、平年より曇りや雨の日が多くなる見込みである。
  今後、その影響も懸念されることから、以下の事前対策を十分行い被害防止に努める。

Ⅰ 作 物

  1 水稲(早植栽培)
 (1)今年は平年より出穂期が早く、収穫適期も早まっている。さらに、出穂期後10日間の高温、断続的な降雨による玄米水分の変化により、胴割粒が発生しやすい条件となっている。刈り遅れは胴割粒の発生を増加させることから、適期に確実に収穫する。
 (2)なお、水温が低い地域等で水口付近の出穂が大幅に遅れている場合は、刈り分けを行う。

  2 水稲(普通植栽培)
 (1)葉いもちの発生が多かった場合は、穂いもちの多発を予防するため、登録のある農薬を散布する。
  3 大 豆
 (1)排水溝を整備する等、排水対策を徹底する。
 (2)べと病(里のほほえみ)や紫斑病の発生を防ぐため、登録のある農薬を散布する。
  4 こんにゃく
 (1)排水溝を整備する等、排水対策を徹底する。
 (2)葉枯病や腐敗病の発生を防ぐため、登録のある農薬を定期的に散布する。
 (3)病害株は速やかにほ場外に搬出する。
Ⅱ 野 菜
 1 野菜全般
  (1)曇雨天時の葉かきや芽かき等は極力控え、これらの管理は晴天日の午前中に行い、     夕方には傷口が乾くようにする。
 (2)曇雨天日が長く続くと日照不足のため茎葉が徒長し、生理的落果や病害多発の原    因となりやすいため、古葉や側枝は早めに取り、風通しと日当たりを良くする。状況に応じて展着剤を加用し、予防散布を徹底すると同時に、かん水は多量に行わず、1回当たりの量を少なくして回数を多くする。追肥は多肥とならないよう生育に応じて行う。
 (3)果菜類では不良果の摘果を行うとともに、きゅうり・なす等は小果(S~Mクラス)で収穫し、株の着果負担を軽くする。
 (4)今後、播種や定植する野菜は早めに準備し、適期に播種・定植を行う。苗の軟弱徒長に注意する。
  <天候回復後>
 (1)土壌水分の乾湿の差を少なくするため、敷ワラ等のマルチングを行う。
 (2)草勢回復のため、葉面散布を行う。
 (3)日照不良で根の活性が衰えているため、果菜類や葉菜類で日中萎れる場合は、薬   剤散布を兼ねて葉水を与え、萎れを防ぐ。

 2 いちご
 (1)花芽分化が早まることも予想されるので、花芽分化確認、定植準備は早めに行う。
 (2)定植する際、炭疽病等の発病株を定植しないよう十分確認する。
 (3)生育が遅れているもの、軟弱に生育しているものはできるだけ使用しない。
 (4)炭疽病等の発生が多くなっているので、定植前後の防除をしっかり行う。また、スカイベリーは灰色かび病に弱い傾向にあるので、併せて防除を行う。
 (5)地温上昇を防ぐために設置していた寒冷紗等は速やかに外すとともに、定植後の活着を促進させるため、こまめなかん水を心がけ、土壌乾燥に注意する。
 (6)肥料不足にならないよう、状況に応じて葉面散布等で追肥を行う。

 3 に ら
 (1)白斑葉枯病、さび病、葉腐病等が発生しやすいため、防除を徹底する。

 4 雨よけトマト
 (1)不良果の摘果を行い、株の着果負担を軽くする。
 (2)灰色かび病、疫病、葉かび病等の病害が発生しやすいため、防除を徹底する。

 5 夏秋なす
 (1)全面マルチ栽培では、マルチ上への滞水を防止する。
 (2)花や果実に光が当たるように整枝や葉かきを行う。
 (3)うどんこ病等の茎葉の病害のほかに腐敗果が発生しやすいため、病害に対応した薬剤を散布する。

 6 う ど
 (1)黒斑病が発生しやすいため、防除を徹底する。

 7 ね ぎ
 (1)土入れ・土寄せは、降雨後の加湿状態で行わない。
 (2)べと病、黒斑病、さび病等が発生しやすいため、それぞれの病害に対応した薬剤を散布する。

 8 ほうれんそう
 (1)苗立枯病やべと病が発生しやすいので、防除を徹底する。

Ⅲ 花き全般
  日照不足による軟弱徒長で、品質の低下と灰色かび病等の発生が助長されるので、晴天時以外の遮光等は取り除き、できる限り日照を確保するとともに施設内の通気等を図 り湿度を下げるように努める。