台風20号の接近に伴う農作物被害防止対策

平成26年11月4日
栃木県農政部経営技術課

 大型で非常に強い台風20号が11月6日から7日にかけて関東地方に接近することが予想され、その影響も懸念されることから、以下の事前対策を十分行い被害防止に努める。

〇 共 通
1 大雨対策
(1) 大雨による冠水等が心配されるほ場では、事前に排水溝を設ける。
(2) ゴミや刈り払った雑草が水路を塞がないよう、事前に取り除く。

2 防風網・防鳥網・多目的防災網等の点検、補修
(1) 網が飛ばされたり破られたりしないよう固定状況を点検するとともに、支柱を設置し補強する。
(2)破損部があると強度が低下するので補修する。
(3) 収穫が終了したほ場は、速やかに片付ける。

3 ハウスの点検、補修
(1) 被覆資材の破損部や固定が不十分なところがないか点検・補修する。
(2) 筋交い等による補強、裾フィルムの土への埋め込み等を行う。
(3) 新設ハウスは、アーチパイプの差込部や、らせん杭が抜けないよう確実に埋め込む。
(4) ハウス強度を上回る強風が吹く可能性がある場合には、天窓やサイド換気部を全開にするとともに、天井や妻面のビニルをはずして風を抜けやすくし、施設の損壊を防ぐ。時間的に余裕がない場合には、カッターナイフ等で切りとり、風の通り道を確保する。

4 事後対策の準備
(1) 被害後、速やかに回復措置がとれるよう、排水対策や施設等の修復、病害防除等の準備を行う。

〇 普通作物
1 水稲・麦・大豆・そば
(1) 収穫適期を迎えている水稲、大豆、そばは、台風の接近前に速やかに収穫する。
(2) 倒伏した稲は、晴れ間を見て株起こしを行い、穂発芽を防止する。
(3) 冠水や浸水したほ場は、速やかに排水に努める。

〇 野 菜
1 全般
(1) 強風対策として、ハウスやネットの点検、補修、補強を行う。
(2) 冠水や浸水したほ場は、速やかに排水に努める。

2 いちご
(1) 強風による傷みが懸念されるので、天候回復後、速やかに病害予防として、薬剤散布を行う。
(2) 夏秋いちごは、ハウスの被害を受けないよう点検、補修、補強を行う。同時に、湿度が高く、病害が発生しやすくなるので注意する。

 

3 だいこん、キャベツ、レタス、ブロッコリー、ほうれんそう等
(1) 収穫が可能な場合は、適期より早めでも収穫し、被害を最小限に抑える。
(2) 倒伏を軽減するため、株元が揺れないよう土寄せを行う。
(3) べたがけ等の被覆をしているほ場では、端をしっかり押さえ、飛ばされないようにする。

〇 果 樹
1 全般
(1) 熟期を迎えた品種は、早めに収穫作業を行う。なお、早取りは、品質低下となるので十分注意する。

2 なし等(棚仕立て果樹)
(1) 果実が着果している場合は、結果枝等を棚によく固定する。

3 りんご等(立木仕立て果樹)
(1) 強風による枝や果実の損傷を軽減するため、側枝等太枝はトレリス棚や支柱に固定するほか、結果枝どうしを固定する。

4 苗木
(1) 支柱の固定具合を確認する。1シーズン使用した誘引ひもは、強度が低下しているので、できるだけ交換する。
(2) 主幹や主枝を支柱に固定する。

 

〇 畜 産
1 畜舎
(1) カーテン等の固定状況を点検し、補修、補強する。
(2) 雨水の流入が心配される場合は、土のう等を積む。

2 飼料用とうもろこし
(1) 畑の排水路を確保する。
(2) 収穫適期を確認し、早めに刈り取りを行う。

3 停電による搾乳不能に備えて
(1) 発電機の準備と燃料の確認を行う。
(2) 緊急策としてバキュームカーを真空ポンプにつないでミルカーを動かすことが可能であるので、事前に接続の確認を行う。
(3) 停電時に搾乳する場合は高泌乳の牛から行い、また濃厚飼料の給与は控える。

 

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