第4回安足地方稲作低コスト生産実践研修会において農業用ドローンのデモフライトを実施しました。

栃木県ではICTやロボットなど先端技術の活用による農業の生産力向上や省力化等の取組を「スマート農業とちぎ」とし、生産技術の開発と普及を推進しています。

平成28年12月20日、安足農業振興事務所では第4回安足地方稲作低コスト生産実践研修会において、農業用ドローンのデモフライトを行いました。

農業用ドローンは土地利用型農業において省力化及び効率化への期待が大きく、参加した農業者からは「是非導入したい」、「早期の普及を希望する」という意見がありました。また農業用ドローン以外にはICT技術を利用したコンバインやトラクター等の農業機械について紹介して欲しいという要望がありました。

研修会において使用した農業用ドローンに関する問合せ先

スカイテック(株) 0287-22-7125

農業用ドローンの説明

農業用ドローンの説明

デモフライトに使用した農業用ドローン

デモフライトに使用した農業用ドローン

デモフライトの様子

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※ 栃木県農政部の情報は、「とちぎファーマーズチャレンジネット(http://www.agrinet.pref.tochigi.lg.jp/)」や「栃木県農政部ツイッター(http://twitter.com/tochigi_nousei)」でも発信していますので、是非、ご利用ください。

積雪に注意しましょう

とちぎ農業防災メール 第113号 平成28年11月22日発行

タイトル:第113号 積雪に注意しましょう

宇都宮地方気象台によると、栃木県では、24日は雪や雨となり、山地では積雪となり、平地でも積雪となるおそれがあります(雪に関する栃木県気象情報 第1号 平成28年11月22日17時01分 発表)。
このため、次の事前対策を十分に行って被害防止に努めてください。

1 ハウスの点検・補修
(1) ハウス各部を点検し、補修等を行う。
(2) ブレースや筋交い等の緩みを点検し、必要に応じて増締めする。
(3) 補強用の支柱やワイヤー、予備のフィルムやマイカー線等を準備しておく。
(4) 連棟ハウスではスプリングの2重留やフィルムの捨て張りなど、連棟ハウスの谷からの浸水防止対策を実施する。
2 ハウスの補強
(1) 中柱、つっかえ棒、ワイヤー、方杖、根がらみ等で補強する。
3 融雪準備
(1) 暖房機の給油残量と正常作動を確認する。
(2) 停電に備えて発電機を準備し、動作確認を行う。
(3) ハウス周囲に排水路を掘るなど融雪水の排水対策を行う。
4 積雪防止
(1) 暖房機を稼働し、被覆材表面への積雪を防ぐ。
(2) 谷樋(特に雨樋の落とし口部)や排水路のゴミや残雪を除去する。
(3) 被覆材表面にある雪の滑落を妨げる突出物を除去する。
(4) 雪の滑落を妨げるネット等をはずす。
(5) 外張りフィルムのたるみをなくし、破損箇所を修繕する。
(6) 作物を栽培していないハウスの被覆資材を除去する。

積雪時の農作業は足もとが滑るので注意が必要です。また、車両のスリップ事故にも十分注意して下さい。

○ 農業用ハウスの雪害対策チラシ
http://www.pref.tochigi.lg.jp/g04/kisyousaigai/documents/141217nougyouyouhausunosetugaitaisaku.pdf

○ 雪に関する栃木県気象情報 第1号(気象庁ホームページ)
http://www.jma.go.jp/jp/kishojoho/316_02_615_20161122080125.html

(お知らせ)
○農作物には登録農薬を使用し、使用基準を必ず遵守しましょう!
県HP:http://www.pref.tochigi.lg.jp/g04/work/nougyou/keiei-gijyutsu/1193102667149.html

○園芸施設共済の補償が拡充されましたので、必ず加入しましょう!
農林水産省HP:http://www.maff.go.jp/j/keiei/hoken/saigai_hosyo/index.html

○「農業防災メール」にもぜひご登録ください。
登録方法:http://www.pref.tochigi.lg.jp/g04/houdou/documents/bousaimail_annai.pdf

「栃木県防災メール」(栃木県危機管理センター運営)は、各種気象警報・注意報 等を配信します。「とちぎ農業防災メール」と併せてぜひご登録下さい。
http://www.pref.tochigi.lg.jp/c02/m/syou/mail01.html

 

お問い合わせ先
栃木県農政部経営技術課普及情報担当まで
TEL:028-623-2313

台風20号の接近に伴う農作物被害防止対策

平成26年11月4日
栃木県農政部経営技術課

 大型で非常に強い台風20号が11月6日から7日にかけて関東地方に接近することが予想され、その影響も懸念されることから、以下の事前対策を十分行い被害防止に努める。

〇 共 通
1 大雨対策
(1) 大雨による冠水等が心配されるほ場では、事前に排水溝を設ける。
(2) ゴミや刈り払った雑草が水路を塞がないよう、事前に取り除く。

2 防風網・防鳥網・多目的防災網等の点検、補修
(1) 網が飛ばされたり破られたりしないよう固定状況を点検するとともに、支柱を設置し補強する。
(2)破損部があると強度が低下するので補修する。
(3) 収穫が終了したほ場は、速やかに片付ける。

3 ハウスの点検、補修
(1) 被覆資材の破損部や固定が不十分なところがないか点検・補修する。
(2) 筋交い等による補強、裾フィルムの土への埋め込み等を行う。
(3) 新設ハウスは、アーチパイプの差込部や、らせん杭が抜けないよう確実に埋め込む。
(4) ハウス強度を上回る強風が吹く可能性がある場合には、天窓やサイド換気部を全開にするとともに、天井や妻面のビニルをはずして風を抜けやすくし、施設の損壊を防ぐ。時間的に余裕がない場合には、カッターナイフ等で切りとり、風の通り道を確保する。

4 事後対策の準備
(1) 被害後、速やかに回復措置がとれるよう、排水対策や施設等の修復、病害防除等の準備を行う。

〇 普通作物
1 水稲・麦・大豆・そば
(1) 収穫適期を迎えている水稲、大豆、そばは、台風の接近前に速やかに収穫する。
(2) 倒伏した稲は、晴れ間を見て株起こしを行い、穂発芽を防止する。
(3) 冠水や浸水したほ場は、速やかに排水に努める。

〇 野 菜
1 全般
(1) 強風対策として、ハウスやネットの点検、補修、補強を行う。
(2) 冠水や浸水したほ場は、速やかに排水に努める。

2 いちご
(1) 強風による傷みが懸念されるので、天候回復後、速やかに病害予防として、薬剤散布を行う。
(2) 夏秋いちごは、ハウスの被害を受けないよう点検、補修、補強を行う。同時に、湿度が高く、病害が発生しやすくなるので注意する。

 

3 だいこん、キャベツ、レタス、ブロッコリー、ほうれんそう等
(1) 収穫が可能な場合は、適期より早めでも収穫し、被害を最小限に抑える。
(2) 倒伏を軽減するため、株元が揺れないよう土寄せを行う。
(3) べたがけ等の被覆をしているほ場では、端をしっかり押さえ、飛ばされないようにする。

〇 果 樹
1 全般
(1) 熟期を迎えた品種は、早めに収穫作業を行う。なお、早取りは、品質低下となるので十分注意する。

2 なし等(棚仕立て果樹)
(1) 果実が着果している場合は、結果枝等を棚によく固定する。

3 りんご等(立木仕立て果樹)
(1) 強風による枝や果実の損傷を軽減するため、側枝等太枝はトレリス棚や支柱に固定するほか、結果枝どうしを固定する。

4 苗木
(1) 支柱の固定具合を確認する。1シーズン使用した誘引ひもは、強度が低下しているので、できるだけ交換する。
(2) 主幹や主枝を支柱に固定する。

 

〇 畜 産
1 畜舎
(1) カーテン等の固定状況を点検し、補修、補強する。
(2) 雨水の流入が心配される場合は、土のう等を積む。

2 飼料用とうもろこし
(1) 畑の排水路を確保する。
(2) 収穫適期を確認し、早めに刈り取りを行う。

3 停電による搾乳不能に備えて
(1) 発電機の準備と燃料の確認を行う。
(2) 緊急策としてバキュームカーを真空ポンプにつないでミルカーを動かすことが可能であるので、事前に接続の確認を行う。
(3) 停電時に搾乳する場合は高泌乳の牛から行い、また濃厚飼料の給与は控える。

 

台風19号の接近に伴う農作物被害防止対策

平成26年10月9日
栃木県農政部経営技術課

 関東地方に猛烈な台風19号の接近が来週前半に予想され、その影響も懸念されることから、以下の事前対策を十分行い被害防止に努める。

〇共 通

1 大雨対策
(1) 大雨による冠水等が心配されるほ場では、事前に排水溝を設ける。
(2) ゴミや刈り払った雑草が水路を塞がないよう、事前に取り除く。
2 防風網・防鳥網・多目的防災網等の点検、補修
(1) 網が飛ばされたり破られたりしないよう固定状況を点検するとともに、支柱を設置し補強する。
(2)破損部があると強度が低下するので補修する。
(3) 収穫が終了したほ場は、速やかに片付ける。

3 ハウスの点検、補修
(1) 被覆資材の破損部や固定が不十分なところがないか点検・補修する。
(2) 筋交い等による補強、裾フィルムの土への埋め込み等を行う。
(3) 新設ハウスは、アーチパイプの差込部や、らせん杭が抜けないよう確実に埋め込む。
(4) ハウス強度を上回る強風が吹く可能性がある場合には、天窓やサイド換気部を全開にするとともに、天井や妻面のビニルをはずして風を抜けやすくし、施設の損壊を防ぐ。時間的に余裕がない場合には、カッターナイフ等で切りとり、風の通り道を確保する。

4 事後対策の準備
(1) 被害後、速やかに回復措置がとれるよう、排水対策や施設等の修復、病害防除等の準備を行う。

 

〇普通作物
1 水稲・大豆・小豆・そば
(1) 収穫適期を迎えている水稲は、台風の接近前に速やかに収穫する。
(2) 倒伏した稲は、晴れ間を見て株起こしを行い、穂発芽を防止する。
(3) 冠水および浸水したほ場は、速やかに排水に努める。
(4) 倒伏したそばは、無理に起こすと折れてしまうので、自然に起き上がるのを待つ。

 

〇野 菜
1 全般
(1) 強風対策として、ハウスやネットの点検・補修・補強を行う。
(2) 冠水および浸水したほ場は、速やかに排水に努める。

2 いちご
(1) 強風による傷みが懸念されるので、天候回復後速やかに病害予防として、薬剤散布を行う。
(2) 特に、炭疽病が発生しやすくなるので、排水対策を行うとともに、発生が懸念されるほ場では防除を実施する。
(3) 夏秋いちごは、ハウスの被害を受けないよう点検、補修、補強を行う。同時に、湿度が高く、病害が発生しやすくなるので注意する。

3 なす、きゅうり、トマト等
(1) 強風による損傷や倒伏を軽減するため、茎や枝を支柱やネットによく固定する。

4 だいこん、きゃべつ、レタス、ブロッコリー等
(1) 倒伏を軽減するため、株元が揺れないよう土寄せを行う。

 

〇果 樹
1 なし等(棚仕立て果樹)
(1) 強風による枝や果実の損傷を軽減するため、結果枝等を棚によく固定する。

2 りんご等(立木仕立て果樹)
(1) 強風による枝や果実の損傷を軽減するため、側枝等太枝に支柱を設置したり、結果枝どうしを結束するなど固定する。

3 苗木
(1) 強風による倒伏を軽減するため、支柱によく固定する。

 

〇花 き
1 りんどう等
(1) 大雨で冠水しないように、排水溝を設ける。
(2) 新植ほ場では、マルチが風で飛ばされないように、しっかりマルチ止めなどで固定する。

〇特用作物
1 こんにゃく
(1) 大雨により滞水しやすいほ場は、排水溝を設置し、排水口は低く掘り下げて排水 路につなぐ。
(2) 冠水および浸水したほ場は、速やかに排水に努める。

 

〇畜 産
1 畜舎
(1) カーテン等の固定状況を点検し、補修・補強する。
(2) 雨水の流入が心配される場合は、土のう等を積む。

2 飼料用とうもろこし
(1) 畑の排水路を確保する。
(2) 収穫適期を確認し、早めに刈り取りを行う。

3 停電による搾乳不能に備えて
(1) 発電機の準備と燃料の確認を行う。
(2) 緊急策としてバキュームカーを真空ポンプにつないでミルカーを動かすことが可能であるので、事前に接続の確認を行う。
(3) 停電時に搾乳する場合は高泌乳の牛から行い、また濃厚飼料の給与は控える。

 

 

台風16号の接近に伴う農作物被害防止対策

                               平成26年9月22日

                                 栃木県農政部経営技術課

 

  関東地方に台風16も号の接近が予想され、その影響も懸念されることから、以下の事前対策を十分行い被害防止に努める。

 

Ⅰ  共 通

1  大雨対策

(1) 大雨による冠水等が心配されるほ場では、事前に排水溝を設けるなど、対策を講じておく。

(2) ゴミや刈り払った雑草が水路を塞がないよう、事前に取り除いておく。

2  防風網・防鳥網・多目的防災網等の点検、補修

(1) 網が飛ばされたり破られたりしないよう固定状況を点検するとともに支柱を設置し補強する。

(2)破損部があると強度が低下するので補修をしておく。

3  ハウスの点検、補修

(1)  被覆資材の破損部や固定が不十分なところがないか点検し、補修を行っておく。

(2) ハウス強度を上回る強風が吹く可能性がある場合には、天窓やサイド換気部を 全開にするとともに、天井や妻面のビニルをはずして風を抜けやすくし、施設の損壊を防ぐ。時間的に余裕がない場合には、カッターナイフ等で切りとり、風の通り道を確保する。 

4  事後対策の準備

(1) 被害後、速やかに回復措置がとれるよう、排水対策や施設等の修復、病害防除等の準備をしておく。

 

Ⅱ 普通作物

1 水稲・大豆・小豆・そば

(1) 収穫適期を迎えている水稲は、台風の接近前に速やかに収穫する。

(2) 倒伏した稲は、晴れ間を見て株起こしを行い、穂発芽を防止する。

(3) 冠水および浸水したほ場は、速やかに排水に努める。

 

Ⅲ 野 菜

1 全般

(1) 強風対策として、ハウスやネットの点検・補修・補強を行う。

(2) 冠水および浸水したほ場は、速やかに排水に努める。

2 いちご

(1)強風による傷みが懸念されるので、天候回復後速やかに病害予防として、薬剤散布を行う。

(2) 特に、炭疽病が発生しやすくなるので、排水対策を行うとともに、発生が懸念されるほ場では防除を実施する。

(3) 夏秋いちごは、ハウスの被害を受けないよう点検、補修、補強を行う。同時に、湿度が高く、病害が発生しやすくなるので注意する。

3  なす、きゅうり、トマト等

(1) 強風による損傷や倒伏を軽減するため、茎や枝を支柱やネットによく固定しておく。

4  だいこん、きゃべつ、レタス、ブロッコリー等

 (1) 倒伏を軽減するため、株元が揺れないよう土寄せを行う。

 

Ⅳ  果  樹

1  なし・ぶどう等(棚仕立て果樹)

(1) 強風による枝や果実の損傷を軽減するため、結果枝等を棚によく固定しておく。

2  りんご・もも等(立木仕立て果樹)

(1) 強風による枝や果実の損傷を軽減するため、側枝等太枝に支柱を設置したり、結果枝どうしを結束するなどして、固定しておく。

3 苗木

(1) 強風による倒伏を軽減するため、支柱によく固定しておく。

 

Ⅴ  花  き

1 露地ぎく・露地りんどう等

(1)支柱やネットのゆるみを直し、十分に補強する。ネット上げの作業が遅れている場合は、所定の位置までネットを上げておく。

 

Ⅵ  特用作物

 1 こんにゃく

    (1) 大雨により滞水しやすいほ場は、排水溝を設置し、排水口は低く掘り下げて排水路につないでおく。

   (2) 冠水および浸水したほ場は、速やかに排水に努める。

 

Ⅶ  畜 産

1  畜舎

(1) カーテン等の固定状況を点検し、補修・補強をしておく。

(2) 雨水の流入が心配される場合は、土のう等により対策を講じておく。

2 飼料用とうもろこし

(1) 畑の排水路を確保しておく。

3 停電による搾乳不能に備えて

(1) 発電機の準備と燃料の確認を行う。

(2) 緊急策としてバキュームカーを真空ポンプにつないでミルカーを動かすことが可能であるので、事前に接続の確認をしておく。

(3) 停電時に搾乳する場合は高泌乳牛から行い、漏乳している牛は後回しにする。

  また濃厚飼料の給与は控える。

 

酪農経営におけるヒートストレスメーターを活用した効率的な暑熱対策について

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 畜産振興課

近年、地球温暖化による気温上昇が、本県酪農経営においても大きな課題となっています。

宇都宮地方気象台が公表するデータによると、年平均気温は年々上昇する傾向にあります。また、真夏日(最高気温30℃以上)の日数についても同様に増加傾向であり、年々牛の暑熱ストレスは増大しています。

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一般的に牛に対する暑熱ストレスが大きくなると、免疫力、泌乳量、乳質及び繁殖成績の低下をまねきます。

(一社)中央酪農会議の試算によると、夏季の乳量の低下や体細胞数の増加による経済的損失は、経産牛40頭規模で100~200万円にも及ぶとされています。

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そこで、県では、夏季における生産性の向上を目的に、これまでの気温による対策に、湿度の影響を加味した温湿度指数(THI)を指標(ヒートストレスメーター)として、効率的な対策を実施するモデル農家を県内に設置しました。

 ※ 温湿度指数(THI)=(0.8×温度+(相対湿度/100)×(温度-14.4))+46.4

    指数 70以上で注意が必要となり、80以上で死廃等危険性があります

今後、モデル農家から得られる暑熱関連データや改善策等を分析・検証し暑熱ストレス低減策をマニュアル化することで、本県酪農の経営安定を図っていくこととしています。

なお、マニュアルについては、本ブログで情報提供していきますので、御注目ください。

ヒートストレスメーター

ヒートストレスメーター(温度と湿度からTHIを表示し、リアルタイムで牛への暑熱ストレスを確認することが出来ます)

穂発芽等が発生した麦類の飼料利用の可否について

平成26年 6月17日

経営技術課

 

1 WCSとしての利用

 食用麦の栽培では、通常、赤かび病防除のため農薬散布を行っている。WCS(茎葉部を含めた発酵粗飼料)として利用する場合、現在安全が確認されている登録農薬は無いため、農薬散布されたものはWCSとして給与できない。

 

2 子実の利用

 麦の状況

 給与可否

            備    考

 穂発芽

 可能

 種子に貯蔵されているデンプンなどが分解し、栄養価は低下している。

 倒伏

 注意

 泥等の混入による品質低下が懸念されるため、倒伏の激しいものは利用しない。

 黒かび症状

 

 注意

 

 乾燥調製過程で見かけ上除去されるが臭気が残る。毒性は無いとされるが、給与制限に関する知見が無いため、発生が甚だしい場合は給与しない。

 赤かび病

 不可

 人や家畜に中毒症状を起こすかび毒(マイコトキシン)を産出するため給与しない。

 

3 飼料利用上の注意

(1)利用に当たっては乾燥調製により夾雑物の混入を防ぎ、家畜の状態を確認しながら

  少量ずつ給与し、補助飼料としての利用にとどめる。

(2)牛・豚に麦を皮付き丸粒で給与すると、ほぼ未消化で排出されてしまうため、

  破砕・挽き割り等の加工を行うことが望ましい(養鶏では問題なし)。

既に麦子実をすき込んだほ場で、水稲を作付する場合の対策について

平成26年6月16日

経営技術課

    

 麦作のあとに水稲を作付する場合、麦子実をほ場にすき込むことは、土壌還元による生育障害が発生しやすいので、実施しないのが基本である。

 しかし、既に麦子実をほ場にすき込んだほ場については、下記により土壌還元による水稲の生育障害の軽減に努める必要がある。

 なお、これら対策を実施しても、生育障害を完全に回避することは困難であり、水稲の生育や収量が平年より低下する可能性がある。

1 麦子実に含まれる窒素分は約1.6%と高いので、水稲の基肥量は減らす。また、麦子実の分解による窒素発現が、水稲の生育中盤から登熟期まで続くことが予想されるので、基肥と追肥は以下のとおりとする。

      000

 

 

 

2 移植約10日後に水田内をよく観察し、土壌還元による生育障害(※)が認められたら、軽めの中干しを行う。

3 その後も土壌還元による生育障害発生に注意し、症状を確認したら再度軽めの中干しを行う。

4 通常の栽培時に比べて、落水する機会が増えるので、雑草の発生に注意する。必要があれば雑草防除のため、薬剤による体系処理を行う。

5 倒伏が懸念される場合は強めの中干しを行うなど、水稲の生育状況に応じたきめ細かな水管理を行う。

※ 土壌還元による生育障害の主な症状

・水田内に入ると、土中からガス(気泡)がでてくる。

・水稲の下葉が黄色~赤色に変色し生育が悪い。分げつが少ないなど。

水稲の麦跡普通植栽培において移植が遅れる場合の対策について

平成26年6月16日

経営技術課

1 育苗管理

 育苗日数の延長による、苗の徒長、老化を防止するため、次の対策を行う。

(1) 苗箱への灌水は極力控えるとともに、できるだけ通気をよくする。

(2) 葉色が黄化し老化が始まったら、窒素成分で箱当たり0.5~1.0gを追肥する。

(3) 育苗期間が長引くと、苗いもちが発生しやすいので注意する。

(4) 苗が多少伸びても、がっちりした苗質(移植・湛水後、水面に苗が垂れない)で、移植作業に支障がないと思われる場合は、剪葉は行わない。

(5) 苗が軟弱徒長し、移植作業に支障がある場合(草丈が23㎝を超え、ブリッジ状に移植される)は、草丈が15~18㎝程度になるよう剪葉する。なお、剪葉後、活着促進のため窒素成分で箱当たり0.5~1.0gの追肥を行う。

 

2 移 植

(1) ほ場の準備が整い次第、可能な限り早く移植する。なお、中苗を移植しても、晩

(2) 限を過ぎると収量・品質が低下するので注意する。

   中苗の移植晩限:北部では6月第4半旬

              中部では6月第5半旬

              南部では6月第6半旬

(2) 穂数を確保するため、栽植密度は㎡当たり22~24株のやや密植とし、1株植え付け本数は早植栽培よりやや少な目の3~4本植とする。なお、深植にならないよう注意する。

(3) 麦稈等の有機物すき込みによる土壌還元障害を回避する水管理を行う。

園芸生産拡大に向けた県単補助事業の活用について

平成26年度園芸生産拡大に向けた県単事業を募集しています
事業では、本県園芸産地の競争力強化や収益力向上を図るため、園芸作物の新規導入や規模拡大及び収益性の高い生産体制を構築する取組を支援します。

無題

1 事業実施に際してのポイント
  事業実施に際しては、事業の種類が多く、内容がわからない、手続きが煩雑だ、というご意見をよくいただきます。
  今回は、農業者の方が取り組みたいことから事業を選択できる、いわゆる「逆引き」形式で事業をご紹介します。

(1)栽培面積を増やしたい・新規作物を導入したい
対象事業:園芸生産拡大支援事業
  ○ 事業主体:農業協同組合、農業生産組織 等
  ○ 補助率 :1/3以内
  ○ 採択要件
    ① 受益面積が30a以上
    ② 園芸産地総合戦略等の計画に基づく取組であること
    ③ 受益農家が3戸以上であること
  ○ 助成対象例
ハウスにら

 
 


(2)収益の向上を目指し、高機能ハウスを導入したい

対象事業:収益力向上モデル産地育成支援事業
  ○ 事業主体:農業協同組合、農業生産組織 等
  ○ 補助率 :施設4/10以内、(設備1/3以内:単独で整備する場合)
  ○ 採択要件
  
  ① 受益面積が30a以上
    ② 園芸産地総合戦略等の計画に基づく取組であること
    ③ 受益農家が3戸以上であること
    ④ 事業導入により、次のいずれかの効果が見込めること
     ・収量5%以上向上
     ・収益5%以上向上
     ・その他収益力の向上(目標、指標の設定が必要)
    ⑤ 導入する施設、機械が産地における普及率が10%未満または導入面積3a未満で 
       あること
    ⑥ 設備のみの整備も対象とする
  ○ 助成対象例
環境制御
細霧冷房

 (3)スカイベリー栽培に取り組みたい
対象事業:スカイベリー生産拡大支援事業
  ○ 事業主体:農業協同組合、農業生産組織 等
  ○ 補助率 :4/10以内
  ○ 採択要件
    ① 園芸産地総合戦略等の計画に基づく取組であること
    ② 受益農家が3戸以上であること
    ③ スカイベリーの栽培を継続する取組であること
    ④ 地域内への波及効果が確実に見込めること
    ⑤ 設備のみの整備も対象とする
  ○ 助成対象例

点滴潅水循環扇高機能ハウス

(4)加工・業務用野菜を作ってみたい
対象事業:加工・業務用供給産地育成支援事業
 
○ 事業主体:農業協同組合、農業生産組織 等
  ○ 補助率 :施設4/10以内、機械1/3以内
  ○ 採択要件
    ① 受益面積が30a以上
    ② 園芸産地総合戦略等の計画に基づく取組であること
    ③ 受益農家が3戸以上であること
    ④ 実需者との協議に基づく実効性のある取組であること
  ○ 助成対象例
トマト収穫機

(5) 新品種を導入したい
 対象事業:新品種導入産地改革支援事業
  ○ 事業主体:農業協同組合、農業生産組織 等
  ○ 補助率 :1/3以内
  ○ 採択要件
    ① 受益面積が10a以上
    ② 園芸産地総合戦略等の計画に基づく取組であること
    ③ 受益農家が3戸以上であること
    ④ 農業試験場が導入した新品種であること
     ・いちご「なつおとめ」
     ・りんどう「るりおとめ」
     ・うど「芳香1号、2号」
○ 助成対象例
ハウス

2 事業の手続き
  事業の募集期間は、5月26日(月)から6月18日(水)までとなっています。

  事業は、市町を経由して農業振興事務所に申請することになりますので、要望がある場合は、事前に最寄りの農業振興事務所にご相談下さい。

要領等は、以下のホームページから入手できますので、ご活用下さい。
   http://www.pref.tochigi.lg.jp/g05/itigoyasai/engeijigyo.html

フロー

3 Q&A
 
Q1)複数市町村にまたがる場合の具体的な手続き方法は?
 A1)原則として、受益面積の最も大きい市町村又は代表者の所在する市町村を経由して  
    申請します。

  Q2)収益力向上モデル産地育成支援事業で既存ハウスの高機能化は可能か?
 A2)環境抑制や高温抑制、低コスト・省力化に関する装置であれば可能です。
    詳細は、農業振興事務所にご確認下さい。
問い合わせ先

5 参考(本県園芸生産の現状)
(1)園芸生産の現状
本県のH24年の農業産出額は、H23年に比べ127億円産出額
増加し、2,786億円、全国順位は過去最高の8位となりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

米麦、園芸、畜産のバランスのとれた農業構造の確立を目指して、首都圏農業を推進してきた結果、園芸の占める割合が最も高く、最近10年間の園芸算出額の増加率は全国2位となっています。

園芸割合

増加品目

 

(2)野菜生産の特徴野菜構成比
 野菜の産出額は増加傾向にあるものの、
「いちご」、「トマト」の2品目で約46%を占め
ています。

  • 「いちご」、「トマト」など、施設利用型野菜の生産が多い。
  • 野菜産出額は増加傾向にあるものの、作付面積は減少傾向にある。

 

(3)野菜需要の動向
近年、単身世帯の増加、女性の社会進出等のライフスタイルの変化により、食の外部化が進展しており、野菜の購入形態は、生鮮野菜からサラダ用などの、キット・カット野菜などに大きく変化しています。

野菜購入

野菜の年間購入量は、健康ブーム効果などから、トマトでは増加傾向、キャベツ、たまねぎは、安定的に推移する一方で、洋食化の影響などから、だいこん、きゅうり、はくさいなどは減少しています。
消費増減 
 

 (4)最後に
以上のような背景などを踏まえ、県では、園芸生産の面的・量的な拡大を図るため、ご紹介した県単事業を募集しています。

国の農政改革やTPPなどの国際化が進展する中で、農業の収益力を向上させるため、積極的な活用をお願いします。