【12/18(月)開催】第2回安足地方水田農業高度化研修会

水田農業のICT活用事例や革新的低コスト技術の紹介を通じて、収益力のある水田農業の確立を目指すため、下記のとおり平成29年度第2回安足地方水田農業高度化研修会を開催します。

【詳細】
1 日 時:平成29年12月18日(月) 13:30~
2 場 所:栃木県庁安蘇庁舎 5階 大会議室
3 参加費:無料
4 内 容
  第1部 講演会 「施肥コスト低減に向けた肥料と堆肥の使い方」
       講師:栃木県農政部経営技術課 技術指導班 副主幹 森 聖二 氏
  第2部 資材費削減技術の紹介
       メーカー各社による商品紹介
      ※ICT技術を活用した、ほ場管理システムの紹介もあります。

  

研修会のパンフレットはこちらからもダウンロードできます。(PDF版)

参加を希望される方は、安足農業振興事務所経営普及部(TEL:0283-23-1431)までお電話でお申込みください。

 

下都賀地域アグリマネージメントセミナー<たまねぎ機械定植実演会>を開催しました!

水田農業の先行きが不透明な中、水田を活用し露地野菜を導入する動きが始まっています。下都賀地域においても、集落営農組織等が県単事業の「露地野菜導入スタートアップ支援事業」とJA全農とちぎの「たまねぎ機械のレンタル事業」を活用し、機械化一貫体系が確立されている加工・業務用たまねぎの実証栽培を始めています。
11月10日(金)に栃木市吹上地区の川原田農業生産集団が、11月13日(月)には小山市穂積地区の農事組合法人ファームこうつかが、全自動移植機によるたまねぎセル成型苗の定植作業を行いました。
下都賀農業振興事務所では、この省力化された技術体系を露地野菜導入に関心のある農業者や集落営農組織等の方々に理解していただくため、アグリマネージメントセミナーとして、実演会を開催しました。
1台の機械が短時間に次々とたまねぎの苗を植えていく様子に、多くの見学者が見入っていました。
来年6月には機械による収穫と調製作業の実演会を開催する予定です。

移植機に付いて熱心に定植作業に見入る参加者(栃木市)

エルニーニョ現象の発生に対する農作物技術対策

 

                       平成26年6月18日

経営技術課技術指導班

 

 気象庁から6月10日、今年の夏、エルニーニョ現象が発生する可能性が高くなる旨の発表があった。

 

 エルニーニョ現象発生時の夏(6~8月)の天候の特徴

 ○平均気温は、北日本、東日本及び西日本で低い傾向

 ○降水量は、北日本太平洋側と西日本日本海側で多い傾向

 ○日照時間は、北日本西日本太平洋側及び沖縄・奄美では少ない傾向

 

 今後、低温、長雨等の気象条件となる場合には、速やかに技術対策を実施する。

 

Ⅰ 作 物

 1 水 稲

  (1) 深水管理の実施

    稲が低温に弱い時期は、幼穂形成期(出穂前25日頃、早植コシヒカリで7月上旬)~減数分裂期(出穂前14~7日頃、早植コシヒカリで7月中~下旬)である。特に、減数分裂期に最低気温が17℃を下回ると不稔が発生し、減収の危険性が高まる。さらに、幼穂形成期、減数分裂期の両時期に低温に遭遇すると被害が助長される。

    このような場合は、幼穂形成期から減数分裂期にかけて深水管理を行い、水の保温効果により幼穂を低温から保護することが基本である。そのためには、畦畔を深水管理が可能な状態にしておく必要がある。

  (2) いもち病の防除

    天候不順時は、稲の軟弱生育といもち病の発病好適条件が重なり、発病による減収の危険性が高まる。間断かん水により稲体の窒素濃度を下げて稲体を硬くし、いもち病に対する抵抗性を高めるとともに、特に常発地域や箱施用剤を使用していない地域では、ほ場を良く見回り、早期発見・早期防除に努める。なお、いもち病の防除は、発生前の予防剤(粒剤)が効果的である。また、いもち病の発生源となる取置き苗は早急に処分する。 

 

 2 大 豆

 (1) 排水溝を整備する等、排水対策を徹底する。

 (2) 紫斑病やべと病(里のほほえみ)が発生しやすいため、開花期~子実肥大初期に登録のある薬剤を散布する。

 

 

 3  こんにゃく

   排水溝を整備する等、排水対策を徹底する。

 

Ⅱ 野 菜

  1  全般

 (1) 曇雨天時の葉かきや芽かき等は極力控え、これらの管理は晴天日の午前中に行い、夕方には傷口が乾くようにする。

   (2) 曇雨天日が長く続くと日照不足のため茎葉が徒長気味となり、生理的落果や病害多発の原因となりやすいため、古葉は早めに取り、風通しと日当たりを良くする。  

   (3) 降水量が多くなっていることから、湿害回避のため排水対策を実施する。

   (4) 予防散布を徹底すると同時に、かん水や追肥は多量に行わず、1回当たりの量を少なくして回数を多くする。

 

 2 いちご

 (1) 親株床ではかん水量の過不足が生じないよう、こまめに確認する。特に、高設育苗等では、かん水量の過剰による根傷みを起こさないよう注意する。

 (2) ランナーの発生が少ない場合は、揃った大きさの苗が確保できるまで採苗時期を遅らせる。

   (3) 育苗期には、定期的な葉かきやポット等の間隔を広げることにより、軟弱徒長を防止する。

   (4) 炭疽病、うどんこ病が発生しやすくなるので、予防的に防除を実施する。

 (5) スカイベリーでは、特に灰色かび病等の病害が発生しやすいため、登録のある薬剤のローテーション散布を予防的・定期的に行う。

 

3 トマト

  (1) 芽かきや誘引等の管理は、晴天日をねらい早めに実施する。

  (2) かん水は一回当たり多量に行わず、一回当たりの量を少なくして回数を多くする。

  (3) 不良果の果実は摘果を行い、株の負担を少なくする。

  (4) 灰色かび病、疫病等が発生しやすいため、それぞれに登録のある薬剤のローテーション散布を予防的・定期的に行う。

  (5) ハウス栽培は、保温に努め、適温を確保するとともに、敷わら等の除湿対策を実   施する。

 

  4 夏秋なす

   (1) 花への採光性を良くし風通りを良くするため、側枝かきや葉かきは早めに実施する。

   (2) 地温を確保するため、できるだけポリマルチングを行う。さらに、通路には敷わら等を行い、泥のはね上がりを防止する。

   (3) 誘引・整枝は晴天日をねらい早めに行う。

   (4) 病害が発生しやすくなるので、薬剤散布をローテーションで予防的・定期的に行う。

   (5) 小果(S~Mクラス)で収穫し、株の着果負担を軽くする。

  (6) ハウス栽培は、保温に努め、適温を確保するとともに、敷わら等の除湿対策を実   施する。

 

 5 夏秋きゅうり

   (1) きゅうりは浅根性で、滞水すると根が酸素不足になり生育が抑制されるので、特に排水対策を徹底する。

   (2) 花への採光性を良くし風通りを良くするため、側枝かきや葉かきは早めに実施する。

   (3) 地温を確保するため、できるだけポリマルチングを行う。さらに、通路には敷わら等を行い、泥のはね上がりを防止する。

   (4) うどんこ病、べと病、灰色かび病等が発生しやすいため、それぞれに登録のある薬剤のローテーション散布を予防的・定期的に行う。

   (5) 小果(S~Mクラス)で収穫し、株の着果負担を軽くする。

   (6) ハウス栽培は、保温に努め、適温を確保するとともに、敷わら等の除湿対策を実   施する。

 

  6 かぼちゃ

  (1)  敷わら等を行い、泥のはね上がりを防止する。

  (2)  玉直しと発砲スチロール敷きを行う。

  (3)  病害が発生しやすくなるので、薬剤散布をローテーションで予防的・定期的に行う。

 

 7 に  ら

   (1) 夏どりにらは雨よけとし、ハウス内への雨水の流入を防ぐ。

   (2) さび病、白絹病等が発生しやすいため、薬剤散布をローテーションで予防的・定期的に行う。

  (3) ハウス、トンネル栽培は、保温に努め、適温を確保するとともに、敷わら等の除   湿対策を実施する。

 

  8 ね  ぎ

  (1) 植付け溝への滞水を防止するため排水に留意する。

  (2) 土入れ・土寄せは、土が降雨後の加湿状態で行わない。

  (3) べと病、さび病、黒斑病等が発生しやすいため、それぞれに登録のある薬剤のローテーション散布を予防的・定期的に行う。

 

Ⅲ 果樹

 1 全般

  病害防除は、予防散布を基本とする。病害が発生した場合は、発生初期に治療剤を散布する。なお、降雨が続く場合は、少雨の時に薬剤散布を行う。

 ほ場内が湛水しないように、明きょ等により排水対策を行う。

 

 2 なし

 (1) 低温が続く場合は、黒星病の芽基部病斑が無いほ場でも、飛び込み等により発      病することがあるので、ほ場内をよく観察する。発病した葉や果実は取り除き、園外    で適正に処分する。

 (2)果実肥大は、抑制されることが懸念される。しか、過度の摘果は減収を招くので、  適正着果量の確保に努める。

 (3) 豊水では、みつ症等の果実生理障害の発生が懸念されるため、7月下旬まで2週間おきにカルシウム剤の散布を行う。

 (4) 幸水では、えき花芽着生が少ないことが懸念されることから、6月下旬から7月上旬に予備枝を含めて新梢が棚面に対して45°になるよう誘引する。

 

 3 ぶどう

 露地栽培は、病害の果房への伝染防止を目的に、摘粒後速やかに薬剤防除し、降雨前に袋掛けを行う。

 

 4 りんご

  (1) 褐斑病は、気温が20~25℃、多湿条件で多発しやすいので注意する。なお、発生の    多いほ場は、治療効果のある薬剤を散布する。

  (2) 例年病害の発生の多い園は、予防防除としてボルドー液散布が有効である。なお、散布直後に降雨があった場合は、薬害を生じるので注意する。

 

Ⅳ 花き

  1 花き全般

  (1) 草勢の維持

    必要に応じて葉面散布等で追肥を行うなど、適正な栽培管理に努め、草勢を維持す る。

 (2)  病害の防除

  低温・多湿により、灰色かび病、べと病、きく白さび病等の発生が助長されるので、発生状況に応じて薬剤散布を実施するとともに、感染源となるり病葉及びり病株を早期に処分する。また、施設栽培では、多湿にならないよう、施設内の空気循環や換気を行う。

 (3) 施設栽培における管理

   施設栽培では、曇雨天が続いた後の強光による葉焼けを防止するため、光量に応じてきめ細かく遮光資材を開閉する。

実践しましょう 「水田経営とちぎモデル」

 今回は、「水田経営とちぎモデル」についてご紹介します。

 今、県内各地では、大豆・そばの収穫、麦播きなど、冬本番を前にした農作業が行われています。

 本県では、高い乾田化率等の優位性を活かして全国有数の土地利用型農業が展開されていますが、とちぎの農業がさらに成長、進化していくためには、この水田農業の維持発展が鍵となります。

 データによれば、県内では、20ha規模の経営体が400を超え、50ha規模の経営も100に向かって増え続けています。さらには、米の直接販売や農産加工品の販売に取り組み、所得を着実に伸ばしている事例も多数見られるようになりました。

 ◇◇◇水田経営とちぎモデルとは◇◇◇

 「戸別所得補償制度」が導入されて3年が経ちますが、皆さんは、5年後、10年後を見据え、どのような水田経営の姿を描いていますか?

『農地を集め、規模拡大を図っていきたい。』

『目標の農地は集まったので、園芸品目を導入して、さらに収益性を高めたい。』

『生産に加え、雇用労力を上手く生かすために農産加工にも取り組みたい。』

 「水田経営とちぎモデル」は、めざす姿を実現するための「所得目標」や「取組のポイント」を具体的に示した実践的な経営モデルのことです。

 規模拡大や多角化など3つの方向に沿って具体的なモデルを提案しています。

具体的なモデル
 
※モデルの詳細や経営試算は、下記ホームページの「推進指針」をご覧ください。
  http://www.pref.tochigi.lg.jp/g05/tochigimodel.html

 めざす経営規模は10ha?それとも20ha? 所得の目標は?

◇ 規模拡大をめざす二毛作モデルでは、主食用米・小麦(パン用)・大豆・新規需要米を組み合わせた20ha個別経営で、粗収益約3,000万円、純利益1,400万円となります。
  同じ品目で、50ha組織経営の場合は、純利益3,100万円との試算です。

◇ 一定規模以上に規模拡大を進めた上で、複合化・多角化に取り組む場合の純利益は、  アスパラを導入した50ha組織経営で3,800ha万円、餅加工を取り入れた20ha個別経営で1,700万円となります。

 みなさんの経営と比較していかがでしょうか?

 試算結果は、少し高い目標設定となるかも知れませんが、県内でも、モデル以上の経営をしている先進農家がたくさんいます。

  ◇◇◇地域の特徴を生かした経営発展が大切です!◇◇◇

 県内の農地の約8割は水田ですが、それぞれの地域で圃場の大きさや形、整備の状況も違います。また、中山間地域の水田農業も重要です。

 そこで、各農業振興事務所では、それぞれの地域の特徴を活かして、独自のモデルを設定、推進しています。

 規模拡大を中心に、複合化、加工や販路拡大へのチャレンジなど、経営規模や所得目標に合わせて、経営のステップアップをめざしていきましょう。

【各地域で推進する経営モデル】各地域で推進する経営モデル

 最後に・・・

 県内では、各地域で「人・農地プラン」の作成が進んでいます。地域の話し合いに参加していますか。

 プランに位置づけられる「地域の中心となる経営体」の方に、ぜひ実践していただきたいのが、「水田経営とちぎモデル」です。

 「水田経営とちぎモデル」を実践して農業所得の向上をめざしましょう!

関連記事: 第2回水田経営とちぎモデル・実践セミナーの講演内容の紹介
 

    ◇◇◇◇◇◇皆様の取組をサポートしていきます!◇◇◇◇◇◇

 経営相談や実践セミナーへの参加、経営発展に向けた実践プログラムの作成、必要な機械・施設の導入補助に関する要件の確認などについて、ご相談を受け付けています。

 各農業振興事務所にサポートチーム(相談窓口)を設置していますので、まずはお問い合せください。

サポートチーム

【お問い合わせ先】
  栃木県農政部生産振興課                                        
    TEL:028-623-2279  FAX:028-623-2335          
    ホームページ   http://www.pref.tochigi.lg.jp/g05/index.html
    メールアドレス  seisan-sinko@pref.tochigi.lg.jp
   または、お近くの各農業振興事務所(河内・上都賀・芳賀・下都賀・塩谷南那須・那須・安足)サポートチームまで

※ 栃木県農政部の情報は、「とちぎファーマーズチャレンジネット(http://www.agrinet.pref.tochigi.lg.jp/)」や「栃木県農政部ツイッター(http://twitter.com/tochigi_nousei)」でも発信していますので、是非、ご利用ください。

「人・農地プラン」とは? ~「人と農地の問題」について、地域での話し合いの輪を広めましょう!~

 今回の紹介する内容は、人・農地プラン
ついてです。

 「人・農地プラン」というフレーズは、聞いた
ことがある方は多いかもしれませんが、具体
的な内容については、御存知でしょうか?

 少し堅苦しい表現になりますが、人・農地プランとは次のようなものです。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
『人・農地プランとは?』
 多くの農村地域で抱える農業従事者の高齢化や担い手の減少等の課題を解決するため、地域における話し合いをもとに、人と農地の組み合わせを再編し、末永く営農が継続できるような新たな地域農業の仕組みづくりを描いたプランです。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 具体的には、10年後・20年後を見据えて、

 ◎ 地域における中心的な経営体をどこ(誰)にするのか?

 ◎ 地域の中心となる経営体にどのように農地を集積していくのか?

 ◎ 中心となる経営体とその他の農業者が連携して新たな地域農業をどのように発展
   させていくのか?

 などの地域農業の将来展望を、地域みんなで話し合い、その結果を市町村長が人・農地プランとして決定するものです。

 現在、栃木県内では、26市町の全域(168地区)でプラン策定に取り組んでおり、9月14日現在で6市町の全域(26地区)で策定されています。

 また、プランは、1度策定されて完成ではありません。地域での継続的な話し合いにより、随時見直しを図りながら、徐々にプランの内容を充実させていくことが大変重要になります。

 皆さんも「人と農地の問題」について地域での話し合いの輪を広めていきましょう!

 

 ≪人・農地プランを作成する利点とは?≫

 それでは、人・農地プランに取り組む利点は何だろうか?と思われるでしょうが、人・農地プランは、担い手の高齢化等を始めとした人と農地の問題を解決するための「未来の設計図」です。将来の地域農業のあり方を農業者の皆さんで話し合い、地域の課題解決の道筋をつけることにより、持続可能な地域農業の実現が期待されます。

 また、国では、各地域おける人・農地プランの実現を支援するため、以下のような制度を用意しています。

 
  これらの制度を有効に活用し、地域での話し合いを積極的に行い、地域に根付いた人・農地プランによる持続可能な地域農業を目指しましょう!

 持続可能な農業を実現していくためには、経営主の方だけでなく、配偶者や後継者の方も積極的にプランの作成に参加することが重要です。

 県では、地域農業を活性化していくため、「未来の設計図」となる「人・農地プラン」の作成を推進していきますので、皆さんの御理解・御協力をお願い致します。

 

【問い合わせ先】
栃木県農政部経営技術課経営体育成担当
電話:028-623-2317
メール:agriinfo@pref.tochigi.lg.jp
または、最寄の農業振興事務所までお問い合わせください。

※ 栃木県農政部の情報は、「とちぎファーマーズチャレンジネット(http://www.agrinet.pref.tochigi.lg.jp/)」や「栃木県農政部ツイッター(http://twitter.com/tochigi_nousei)」でも発信していますので、是非、ご利用ください。