【10/15(火)開催】スマート農業とちぎ現地研修会を開催します!

県では、とちぎ農業“進化”躍動プランのリーディング・プロジェクトとして「スマート農業とちぎへの挑戦」を掲げ、生産技術の開発と普及を推進しています。
ICTやロボット技術などの先端技術の研究成果及び活用状況について、農業者をはじめ関係者に広く周知し、その理解を深めることで、先端技術の利用拡大を図り、本県農業の生産性向上の実現に資するため、下記のとおり現地研修会を開催します。

1.日時
令和元(2019)年10月15日(火)15:30~16:30

2.場所
栃木県農業試験場(宇都宮市瓦谷町1080)

3.内容
(1)施策紹介
スマート農業とちぎの推進について
栃木県農政部農政課農政戦略推進室

(2)なし生産における小型農業用ロボットを活用した省力・効率化の現地実証について
<ロボット技術説明・実演>
◇ 実証委託企業:アイ・イート株式会社 代表取締役 尾崎 功一 氏(宇都宮大学教授)
◇ 実証協力農家:山口果樹園 山口 幸夫 氏(栃木県農業士)

(3)その他

4.参集範囲
農業者、県青少年クラブ協議会、農業大学校生、農業団体、市町等関係機関

5.参加費
無料

6.申込
事前申込が必要です。(農業試験場果樹試験研究セミナーに申込の方は不要)
裏面申込用紙に必要事項記載の上、10/10(木)までに送付願います。

7.備考
令和元年度栃木県農業試験場果樹試験研究セミナー(13:30開始)と同時開催します。

<お問い合わせ先>
・栃木県農政部農政課農政戦略推進室
・TEL 028-623-2284

 

凍霜害を受けた「なし園」の今年の収穫や来年の生産回復へ向けた対策

 本年4月中・下旬の凍霜害により、県北・県央地域を中心として、なしに甚大な被害が発生し、着果不良園が数多く見られます。
 これら着果不良園における今年の収穫や来年の生産回復に向けた対策として、①病害虫防除の徹底による樹体維持、②新梢管理による来年産に向けた花芽の確保が急務となります。以下、それらの対策を詳しくまとめましたので、必ず実践しましょう。

1 病害虫防除の徹底による樹体維持
(1)黒星病対策
 黒星病は、なしの重要病害であり、多発すると果実の裂果や落葉につながります。特に、着果が不足する園では、黒星病が果実に発病しないよう注意しましょう。(写真1-3)

 発生経路(図)は、春から秋まで果実や葉で発病を繰り返し、主に1年枝の花芽で越冬します。秋に発病した落葉上でも越冬し、年間を通してほ場内で循環するので、耕種的防除を含めた防除が重要です。

 写真1
写真1 果こう・葉柄に発病

写真2
写真2 葉全体に発病

写真3
写真3 果実に発病すると裂果することもある

<発生しやすい条件>
 ① りん片脱落期から開花期前後に芽基部病斑が多いと多発傾向になります。
 ②生育期間をとおして、気温が10℃~20℃で降雨が続く場合は多発傾向になります。
 ③枝、葉が過繁茂し、通風性の悪いほ場は発生しやすくなります。

<薬剤による防除>
 ①開花期前後に治療剤により徹底防除します
 ② 雨前の予防剤の散布と発病初期のDMI剤やQoI剤などの治療剤組合せにより効果的な防除を実施します。
 ③収穫後および休眠期の防除をを実施します。

※薬剤による防除については、使用基準を遵守します。

 


<耕種的防除>

 ①発病した葉・果実の園外への持ち出し
 本年は、摘果等で園内に入る日数が少なくなると思われますが、常にビニル袋を携帯し病斑を見つけ次第取り除き園外で処分します。
 ②過繁茂した新梢の間引き
 本年は樹体の着果負担が軽く、枝葉の過繁茂が想定されます。このことにより、薬剤が十分かからない場所ができ、黒星病が蔓延しやすくなります。そこで、新梢の整理を適正に行い、受光・通風の確保を行います。
 ③初冬期の落葉の処理
 黒星病は、落葉上でも越冬するので、落葉次第、集めて園外に持ち出すなど適正な処理を行いましょう。

(2)ハダニ類対策
 梅雨明け以降、盛夏期にかけて、高温・乾燥が続くと多発します。多発すると落葉し、残された果実の品質低下や花芽着生が抑制され、本年のみならず来年産にも大きなダメージとなりますので注意が必要です。

(3)今後の気候

図6

 上段:気温、下段:降水量の各階級の発生確率(%)
気象庁5月23日発表資料

 気温および降水量の3ヵ月予報を見ると、6月は降水量が多い見込みであることから、本年は黒星病に対し十分な注意が必要です。また、気温は7月・8月が平年並みから高く経過する見込みであることからハダニ類の発生か懸念されます。もし、発病が見られ始めたら、早期の対応が重要です。

 

 

 

2 新梢管理による平年産に向けた花芽の確保
(1)芽かき・摘心
 芽かきは、主枝・亜主枝のせん定跡などを対象に、密集して発生した新梢を1カ所当たり2~3本残して芽かきを行います。摘心は、下図を参考に結果枝上から発生した新梢を、先端付近を除き2~3葉を残し摘心します。結果枝基部の新梢は、必要に応じ誘引または摘心します。
図3

(2)予備枝および新梢誘引・環状剥皮
 予備枝等の誘引は、平年度の花芽着生促進と樹勢の適性維持を目的に6月下旬から7月上旬に行います。誘引に当たっては、新梢が棚面に対し45度となるよう行います。なお、誘引方向は、主枝・亜主枝と平行にすることにより、結果枝の受光態勢の悪化防止を図ります。

 なお、予備枝の先端付近に摘果ばさみを用いてリング状に傷を付ける(スコアリング)もあり、花芽の着生を促進させるには有効です。手間はかかりますが、誘引作業と併せて試してみてはいかがでしょうか。
  実施に当たって、予備枝の基部付近で行うと、せん定時に実施した部分から折れることがあるので注意しましょう。
 図5

 
 今回御説明した対策等を早期に実施することで、被害を最小限に抑制しましょう!

 <お問い合わせ先>
栃木県農政部
経営技術課技術指導班
TEL:028-623-2322
FAX:028-623-2315