第2回水田経営とちぎモデル・実践セミナーの講演内容の紹介

 平成24年8月に開催した、第2回の水田経営とちぎモデル・実践セミナーの講演の一部をご紹介します。

 講師は、農山村経済研究所長の楠本雅弘氏。「とちぎ農業ビジネススクール」でもおなじみの先生です。

 以下、講演の概要です。
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《経営管理の基本ポイント》

◇ 今後の経営管理のポイントは金=財務の管理。経営規模や販売額の大きさで評価するのは古い発想。損益計算書だけを見ていても進まない。

◇ 経営状況は経営面積ではなく10a当たりの利益で比較すること。固定費が高いのが、土地利用型農業の特徴であり、固定費の割合を下げていかないと経営は発展しない。

◇ 20~30haへの規模拡大はコストを下げ、経営維持できるという考えもあるが、10haからの設備投資が大変。大規模化をめざすなら、その点をどうするか、将来設計をしっかり立てること。

第2回セミナーの様子
《規模拡大をめざすために必要なこと》

◇ 規模拡大を進めるには、自己資金・負債・固定資産・運営資金などの「資金管理」が最重要ポイント。

◇ 安定的に規模拡大してくためのポイントは

 ① 賃借対照表の中味の検討を行い、毎月経営状態の確認など経営管理を徹底する。
 ② 家計と経営を分離し経営に必要な資金を家庭で使い込まない(どんぶり勘定は厳禁)。
 ③ 減価償却費を必ず積み立てる。減価償却費を積み立てておけば、継続的な機械・施設更新が可能(別に口座を作り、隔離して管理する)。
 ④ 利益を内部保留し、その分を規模拡大の資金とすること。絶対に借金で拡大しない。

◇ 全国的には、50ha、70ha規模でも地代の支払いや農地の買取り負担で、経営が立ち行かなくなるケースもみられる。特に、農地の買取りには注意が必要。
 
◇ 農地は買わず『借りる』のが基本。機械は投下した資本を減価償却することで回収できるが、農地は償却できず、使ったお金の回収が不可能となる。

 講演後には、規模拡大のポイントとなる農地の管理に関する質問が多数出ました。

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 講演内容や質疑の詳細については、こちらの講演要旨をご覧ください。
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 第2回実践セミナー講演要旨(PDFファイル)

 平成24年度は、「土地利用型経営における経営管理のポイント」等をテーマに、2回の実践セミナーを開催し、のべ約500名の方に参加をいただきました。
 
 今後、さらに各地域で1~2回のセミナー開催を予定していますので、是非ご参加ください。

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