ICTを活用した分娩監視で乳牛の分娩に対応しました

栃木県農業大学校では、株式会社NTTドコモCS栃木支店様からICTを活用した遠隔監視システムの提供を受け、試用しています。

この装置は、親牛の膣内に機材を挿入して体温測定を行い、分娩が近づくと牛の体温が約1℃低下する原理を利用して、電子メールにより管理者へ分娩の兆候を教えてくれる装置です。また、分娩にあわせて胎子が体外に機材を押し出すため、測定した温度が急激に低下し、分娩が始まっていることも電子メールで教えてくれます。

挿入する部分を確認します。

 

斜め下から入れ、膣の奥まで入れます。

 

上手に留置させることができました。

 

 

本校の乳用牛の「ウミ」と「メイ」がともに平成29年2月15日に分娩予定のため、その前の2月8日に機材を設置しました。その後、「メイ」は平成29年2月11日(土曜日)、「ウミ」は2月13日(月曜日)に分娩しました。2頭とも雌の子牛で、メイの子は体重が37.5kgで「サツキ」、ウミの子は体重が47.5kgで「コハル」と名付けられました。

分娩に先立ち、体温が約1℃低下し分娩の兆候を知らせる電子メールが先生に届いたことから、当番の学生に分娩が近いことを伝え、分娩に備えてタオルや搾乳準備をするように指導しました。

その後、子牛が生まれる時に膣内に入れた機材が体外へ出てくると、再度電子メールが届き、無事に分娩に対応することができました。

本校では、今後も関係機関と協力し、ICTを活用した農業の推進とその教育に力を入れていきます。

 

産まれた直後の「サツキ」

 

 

初乳を与えたところ、勢いよく飲んでいました

 

 

飲み終わった後、立ち上がっていました

 

分娩したメイに、カルシウム剤を投与しました

 

 

※ 栃木県農政部の情報は、「とちぎファーマーズチャレンジネット(http://www.agrinet.pref.tochigi.lg.jp/)」や「栃木県農政部ツイッター(http://twitter.com/tochigi_nousei)」でも発信していますので、是非、ご利用ください。

【上都賀地域】ICT機器の導入・活用でトマトの高品質多収生産を目指しています!

上都賀管内の若手生産者を中心としたトマト農家が、施設内環境の測定を行うICT機器を導入し、収量品質向上に取り組んでいます。

特に冬春トマトは、収穫期間が長いため作期を通した草勢管理が難しく、天候変動時に適切な栽培管理を行わないと、病害や生理障害果が発生し収量品質が低下してしまいます。

そこで、これまでの経験と勘に基づく栽培管理に加え、ハウス内の環境データを把握し、温湿度管理の見直しや炭酸ガスの施用、時期ごとの日射量に合わせた草勢管理などを実施したことで、多湿性病害や生理障害果の発生が減少し、収量品質の向上など成果が現れつつあります。

また、週に1回、施設内環境や生育調査のデータを持ち寄ったミーティングが行われ、今後の栽培管理について活発な意見交換も行われており、生産者同士が切磋琢磨し技術の研鑽に励んでいます。

収穫段の様子(3~4段付近)

収穫段の様子(3~4段付近)

スーパーコーチ派遣事業 デニス氏から指導を受けている様子

スーパーコーチ派遣事業 デニス氏から指導を受けている様子

ICT機器の測定データを管理室で確認している様子

ICT機器の測定データを管理室で確認している様子

 

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スマート農業とちぎ推進フォーラムを開催しました

栃木県では、ICTやロボット技術などの先進技術を活用した「スマート農業」について、講演等を通じ、理解を深めるとともに、様々な関係者との交流を深めることを目的に、「スマート農業とちぎ推進フォーラム」を11月7日(月)、栃木県庁研修館講堂及び402研修室にて開催いたしました。

第1部は講演会です。

東京大学名誉教授の大政謙次先生に「スマート農業の展開と方向」についてご講演いただきました。大政先生はすでに2002年には生産・流通・消費の部分にICT技術導入を提言されておられ、スマート農業は市場への対応が必要であることを指摘されました。

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農林水産省生産局技術普及課生産資材対策室課長補佐の角張徹さまに「スマート農業の実現に向けた施策について」、ご講演をいただきました。圃場内での農業の自動走行システムや遠隔監視で無人システムなどの実現やAI(人工知能)を活用したロボットの研究開発も進めていくことの説明がありました。

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フューチャアグリ株式会社代表取締役社長の蒲谷直樹さまに「農林水産業へのロボット技術導入の可能性」について情報提供いただきました。これからは農業のあたりまえを疑ったほうがいい。また、マーケティングや品質工学の視点も入れていく必要があることを示唆されました。

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第2部は交流会です。
展示団体の皆様をご紹介します。

・ベジタリア株式会社
水稲向け水管理支援システム「Paddy Watch」の展示
(水田センサー:スマホによる水位モニタリングにより、水管理の労力を削減。電池駆動で電源工事不要。簡単に設置可能。)
営農管理アプリケーション「アグリノート」の展示
(Google Mapをベースとして農作業の記録をスマホ、タブレットで作成。地図上で農作業の見える化を実現し、スタッフ間の情報共有も簡単に。)

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・(株)ドコモCS
Field Server、モバイル牛温恵の展示
(労力の削減、品質の向上、作業の見える化が実現できる。ICT農業の第1歩のために活用)

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・(有)ドライテック
水稲湛水直播栽培の新技術「鉄黒コート」
(コーティング後の発熱が無く、種籾の死滅は皆無です。途中散水も必要無く、鳩胸・催芽籾でもコーティングが可能で、播種後発芽までの期間短縮も可能です。安心・安全簡単です。)

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・日立マクセル(株)
水稲の育成支援サービス「ライススキャン」
(「ライススキャン」は画像処理とICT技術を使って葉色を測定、生育状態の見える化で生育診断、肥培指導業務をサポートするシステムです)
リチウムイオン電池 標準電池パック及び充電器
(高性能、安全、信頼のおけるリチウムイオン電池パックと充電器をサポートします。イニシャル費用なし、小ロット対応可能な標準電池パックです。ドローン、小型機器、ロボット用。)

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・ヤンマーアグリジャパン(株)
水稲栽培における「密苗」技術の紹介
(「密苗」により育苗、移植の省力化、低コストを実現する)
営農の支援に向けた「スマートアシストリモート」技術の紹介
(農業機械の稼働状況や作業情報等の管理を行い、効率的な営農活動を支援する)

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・ソフトバンク・テクノロジー
農業経営の見える化ツールの展示
(地域と生産者の両者を巻き込んでデータ収集・分析に取り組むことで、相合依存のある「地域の経営課題」と「生産者の経営課題」を同時に改善していくためのクラウド・ソリューションの展示)

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・キーウェアソリューションズ株式会社
設置性に優れた環境センサー
(設置性に優れた環境センサーをご提供しております。センサーで取得したデータ はお手元のwebブラウザで閲覧して頂けます。無線通信により配線工事が不要です。ソーラーパネルを使用する事により、設置させて頂く農家様から電源を頂く事は御座いません。安価なセンサーを使用し低コストで導入頂けます。)

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株式会社A・R・P
土壌水分センサーWD5シリーズ製品について
(WD-3比で重量・体積1/3の小型化を実現、SDI-12(USB)I/F採用、3軸加速度センサー内蔵で設置姿勢が読める、新型水分センサー)

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・富士通株式会社
ICTによるスマート農業の実現
(露地栽培、施設栽培、畜産をカバーし、生産から経営、販売まで企業的農業経営を支援する「食・農クラウドAkisai」をはじめとする弊社サービスについて全国の利活用事例を含む最新の情報をご紹介します)

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・PSソリューションズ(株)
植物栽培にデータを活用するe-kakashiの展示
(植物栽培に関する経験・勘といった知的財産を「電子栽培ナビゲーション」で見える化する農業IoTサービス)

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・株式会社クボタ
クボタが考える未来型農業ソリューションのご紹介
(クボタが考える未来型農業ソリューションをパネルとビデオ映像でご紹介いたします。
スマート農業全体の考え方と個別の要素技術開発(アシストスーツ含む)の取組を紹介させていただきます。)

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・夢ある農業総合研究所 井関農機(株)
スマート田植機~土壌センサー搭載型可変施肥田植機~の紹介
(田植機に搭載した土壌センサが、作土深と土の肥沃度を田植え時に検知し、リアルタイムで施肥量を減肥制御。一枚の圃場のイネの生育を均一にし倒伏のリスクを低減します。基盤整備圃場や転作水田、増える請負圃場に対応したICT搭載スマート田植機をご紹介します。)

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株式会社ニレコ
青果物外部品質センサおよび自動選別ロボットシステムのPR
(農産物の大きさ、色合い、傷害、形状を計測する検査装置と検査した結果からロボットにより自動選別することで効率化・省力化へ取り組んでおります。)

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・SMFLレンタル
パワーアシストスーツ(AWN-03B)の展示
(体幹の動きをセンサーが感知し、モーターが動作をアシストすることで腰の負担感を大幅に軽減します。)

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・農文協
最新農業技術(農家事例掲載)の本とルーラル電子図書館の展示・利用案内
(ルーラル電子図書館で基礎研究から最新情報まで収録した「農業技術大系」などから記事が探せます。例えば「環境制御技術」や病虫害対策・天敵活用防除法など。会場でお試しください。)

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・農業試験場
農業試験場果樹研究室及びいちご研究所の研究テーマのパネル展示
(予測技術を駆使したICT活用による果樹栽培支援システムの構築
次世代の培養技術「果樹クローン苗」を活用した樹体コンパクトデザイン
次世代型いちご生産技術の確立~超多収生産や周年生産を実現するための環境制御技術の開発~)

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・畜産酪農研究センター
畜産酪農研究センターの研究テーマのパネル展示
(ICTを活用した繁殖牛の管理(発情発見システム)
次世代閉鎖型乳牛舎における臭気抑制技術の開発)

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交流会では活発な意見交換が行われました。
県としてはひきつづき情報交換の場を設定していきます。

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