とちぎ食の回廊情報館 GT

【めんめん街道をめぐる】#13 いづるや

『元祖手打そば いづるや』

昭和38年に現店主の祖父が精粉所として創業した「いづるや」。
そこで当時、店を切り盛りしていた祖母が、酒盛りに集まった地元の猟師に請われ、そばを打って大きな1升盛りを出したのが、そば店としての始まりと言われます。

「挽きたて、打ちたて、ゆでたて」の三たてを信条にする「いづるや」では、そば粉はもちろん自家製粉。地元産の玄そばを、臼型製粉機で一番粉から五番粉まで挽いて合わせた挽きぐるみを使用。
この挽きぐるみのそば粉八割と小麦粉二割を卵でつないだ「二八の金つなぎ」の打ちたてそばを、火力の強い松を燃料に用い、短時間でさっとゆで上げます。
そんな三たてのそばの風味を、出流地方の石灰層から湧き出る名水がさらに引き立てます。

冷たいそばから温かいそば、ごはんものまで、ずらっと並ぶメニューから、この日は、ちょっと贅沢に「つけとろろそば」を注文。
ねばり気たっぷりのとろろをゆるゆるになるまでそばつゆで割り、そばにからめていただくと、そばととろろの香りが相まった野趣に富んだ風味が何とも言えず。

創業からの伝統の製法を今もなお守り続ける「いづるや」のそばを、是非、ご賞味ください。


~ 元祖手打そば いづるや ~
住所:栃木県栃木市出流町141
TEL:0282-31-0638
営業時間:11:00~18:00L.O.
定休日:水曜日、第3火曜日(祝日は営業)
※画像クリックで拡大