【観光農園特集】有機質肥料で育った甘みたっぷりの完熟梨を心ゆくまで味わえる「金田果樹園」へ♪

宇都宮市街地から車で約30分の芳賀町祖母井にある「金田果樹園」では、完熟梨の梨狩り・直売を行っています。「今でこそ梨は芳賀町の特産品ですが、以前この地では落花生やサツマイモを栽培していました。昭和32~35年に先代の父が地域の人たちと梨を植え始め、芳賀地区に梨農家が増えたんです。その頃は収穫したものを三輪車に積み、東京の神田市場まで出荷していました」と話すのは、金田果樹園二代目であり会長の金田价正(かいせい)さんです。

 

「毎晩箱詰め作業で忙しく、それならばいっそのことお客様に現地に来てもらい、自分で採った梨を味わってもらおうと思ったのが梨狩りを始めるきっかけでした」と价正さん。そして当時では珍しかった梨狩りをいち早くスタートさせ、今の観光農園のスタイルが定着したそうです。創業から約60年が経ち、現在は代表を務める三代目の正さん夫婦と共に農園を切り盛りしています。

同園では安心安全なおいしい梨を提供するため、電解水と有機質肥料を使用して梨を栽培しています。幸水、豊水、にっこり、あきづき、きらりなど、夏から秋にかけて約5品種の梨を収穫しています。「電解水には殺菌作用があるのですが、ただ散布すればいいものでもなく扱いが難しいんです。時期を見定めて散布したり、梨全体にかかるように粒子の大きさを調整したりと、安定するまで試行錯誤しました」とこだわりを教えてくれました。

時間と手間をかけて育てられた梨は格別の味! 樹上で完熟させるので、実はやわらかく甘みが強いのが特徴です。梨狩りの対象となっている品種は、幸水、豊水の2種類。幸水はさっぱりとした甘さで、豊水はコクがありしっかりとした甘さなのだとか。今年は収穫時期が早まり、取材時は幸水が終わりを迎えていました。9月初旬から豊水が旬を迎え、予定では9月25日頃まで梨狩りを楽しめるそうです。

園内には簡易的なテーブルと椅子があり、ナイフも貸し出ししてくれるので採った梨をその場で食べることができます。幸水の木には赤のペンキ、豊水の木には白のペンキが塗ってあり、目印になっています。時間無制限で食べ放題なので、ゆっくり味えるのがうれしいですね♪

「実がほんのり赤みがかっているものが食べごろですよ!」と、完熟梨の見分け方を教えていただきました。実を横にし、上に持ちあげると簡単に採ることができます。完熟梨を探しながら散策していると、小さいお子さんの「おいしい~!」という楽しそうな声が聞こえてきました。

「市場に出ている梨は早めに収穫するので、完熟梨を味わえるのは観光農園ならでは。自宅に持ち帰った場合は一晩置いておき、次の日に冷蔵庫で1時間ほど冷やしてから食べるのがおすすめですよ」と价正さん。

完熟梨を搾汁したジュースをはじめ、サイダー、ゼリー、ビールなどの加工品も充実しています。梨ジュースは加糖・加水はせず、果汁100%なので素材本来の味が味わえます。「遠方からご注文いただいたお客様から聞いたのですが、梨は古くから漢方に使われている食材で、咳止めや喉を潤す作用があると言われているそうです。梨の旬は終わっても、ジュースは通年販売しているので喜んでくださっています」とも。気温差で体調を崩しやすいこれからの季節にもぴったりですね!

芳賀町ブランド<芳賀の恵み>認証品になっている「芳賀一笑」の完熟梨ジュースと完熟梨ゼリーは、濃厚な味わいと梨のさわやかな甘みが楽しめる人気の商品です。ゼリーは冷凍してシャーベット状にして食べるのもおすすめだそう!

同園の商品は、下記の通販サイトでも購入できます。ギフトにも喜ばれそうですね! 愛情とこだわりが詰まった商品を、ぜひ味わってみてください♪

https://aruyo21.jp/kanedakajuen/

新型コロナウイルス感染症の感染拡大状況や、国や県等の不要不急の外出自粛要請を踏まえ、県外・県内の移動については慎重な判断をお願いいたします。

施設を訪れる際には、基本的な感染防止対策の徹底に御協力いただきますようお願いいたします。

 

【所在地】栃木県芳賀町祖母井1726-3

【摘み取り期間】8月上旬~9月下旬(天候により変動あり)

【開園時間】8:00~16:00(直売は20:00まで)

【休園日】期間中は無休

【入園料】「梨狩り(時間無制限・食べ放題)」大人(中学生以上)800円、小学生600円、4歳~年長400円、2、3歳200円、1歳以下無料

※おみやげ梨のみの場合は入園料なしで、1kg/500円(約3~4個)

【通販サイト】https://aruyo21.jp/kanedakajuen/

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撮影日:2021/8/27

撮影地:栃木県芳賀町祖母井1726-3

撮影MEMO:金田果樹園

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