【観光農園特集】樹上でおいしさを引き出した完熟りんごが畑にも直売所にもいっぱいの「菊地りんご園」へ!

鹿沼市東北部に位置する菊沢地区の「菊沢フルーツロード」では、秋の訪れとともにりんごの収穫が始まっています。この地区を走る国道、県道沿いには、りんごや梨などの生産農家が点在しており、今回は鹿沼市栃窪にある「菊地りんご園」を訪れました

「ここの畑は、これからりんご狩りが始まります。収穫はおぜの紅から始まり、シナノスイート、陽光、新世界、ぐんま名月、フジ。この他に近くの畑では、津軽や春明、秋映も栽培しています。今年は、色付きがいいし、ボケた(食感がやわらかくフカフカになった状態)りんごも少なかったです」と園主の菊地崇(きくちたかし)さんが教えてくれました。訪れた時は、陽光が最盛期を迎えていました🍎

りんご園を始めたのは39年ほど前。崇さんは2代目に当たります。「親父が言うには『津軽を作って東京に出すんだ』って。それなので最初は津軽が多かったんです。今では、鹿沼の気候に合う品種残しているような感じですね」と崇さん。栽培を続ける過程で、青森など寒冷地の品種では鹿沼の気候風土に合わないことが分かってきたため、群馬や長野辺りの品種へと徐々に切り替えていったと話します。

品種を増やす際には、苗木から育てることもあれば、最初に植えた津軽の木に別の品種を接ぎ木することも。苗木だと実が生るまでに何年もかかってしまいますが、接ぎ木なら2、3年で生るそうです。また、新しい品種を接ぎ木で試作し、食べてみてから取り入れるのかやめるのかを判断しているそうです。余談ですが、1本の木に色々な品種のりんごを実らせることもできるそうですよ。面白いですね😊

菊地りんご園の土地は古賀志山から砂交じりの土が川で流れてきて溜まった土で、リンゴの栽培に適しているのだとか。取り立てて余計な肥料などを与えてはいないそうですが、「ここのがおいしいんだよね」とお客さんからも褒めていただくそうです👏

樹上でおいしさを引き出した完熟のりんごは、直売所ならではの特別な味わい。その時季ごとに変わる品種を追いかけるようにして食べてみたくなるはずです。「(ぐんま)名月はいつからですかって聞かれるくらいに、すごく人気があります。(ぐんま)名月あたりから蜜が入るようになってきます」との言葉に、ぐんま名月をはじめとする黄色いりんごが並ぶ頃に訪れてみたくなりますね♪

直売所のすぐ横にもりんごの木があり、こちらは実生(みしょう:種子から発芽して生じること)で生えたものだそう。「うちのばあちゃんが店番してるころに、皮をむいてお客さんに食べさせてたんだわ。その種がこぼれたんだよね」とお伺いし、ほっこりとした気持ちになりました😍

新型コロナウイルス感染症の感染拡大状況や、国や県等の不要不急の外出自粛要請を踏まえ、県外・県内の移動については慎重な判断をお願いいたします。

 

施設を訪れる際には、マスク着用や手指消毒等の基本的な感染防止対策の徹底に御協力いただきますようお願いいたします。

【所在地】栃木県鹿沼市栃窪254

【摘み取り期間】8月下旬~11月25日頃まで(変動あり)

【開園時間】9:00~17:30

【休園日】期間中は無休(やむをえず事情がない限り)

【入園料】無料/1kg600円

――――――

撮影日:2021/10/14

撮影地:栃木県鹿沼市栃窪254

撮影MEMO:菊地りんご園

――――――

最新のブログ記事