栃木ふるさとの味をどうぞ!~しもつかれ~

こんにちは!三毛猫家’sです
皆さんは「しもつかれ」を御存知ですか?
栃木の郷土料理である「しもつかれ」は、初午という2月の最初の午の日に、お赤飯とともに稲荷神社にお供えする行事食です。
しもつかれには、魔よけ、厄除け、無病息災などの縁起物という意味があり、今でも栃木県内に受け継がれています。
また、七軒の家のしもつかれを食べると病気にならないという言い伝えがあるそうですよ
基本的な材料は同じでも、お家によって、作り方も味も様々。それぞれのお家に受け継がれる味、まさに伝統ですね
そんな「しもつかれ」ですが、県外出身の私に伝統の味はなく…残念ながら作ったことがありません。

そこで、『毎年「しもつかれ」を作る』という料理男子への取材をとおして、皆様にも「しもつかれ」の魅力をお伝えいたします
まずは、「しもつかれ」の材料がこちら…

塩鮭の頭・大豆・大根・人参・油揚げ・酒粕を基本としています。
お正月に残った塩鮭の頭、節分に使った大豆を使うのが伝統的な作り方のようです。
今回は、せっかくの郷土料理、大根、人参、大豆、酒粕は栃木県産のものを調達です

 

「しもつかれ」と言ったら、「鬼おろし」
まるで鬼の歯のような形をしている、この「鬼おろし」を使って、人参と大根をおろしていきます。

大根も大きく粗くおろすことで水分がでにくくなり、煮込んでも食感を残せます。

 

 

 

 

終わりました
この作業、力が要りますね…
次は、大豆です。

 

 

 

 

今回使用したのは生大豆なので、水を入れてふっくらカリカリに炒ってから使いました。
節分に使った福豆なら、そのままでもOKだそうです

 

 

塩鮭の頭は、半分に切ってから良く洗い、熱湯をかけて臭みをとってから圧力鍋で20分。
柔らかくなるまで煮込みます。
彼の場合、「下茹でなどしすぎると塩が抜けすぎて、しもつかれの味がきまらない」そうなので、要注意です

 

 

鬼おろしでおろした人参と大根、炒った大豆に油揚げ(油抜き済み)、柔らかくした塩鮭の頭と煮汁を入れて、しっかりと煮込んでいきます(煮込み方が甘いと食感が良くないそうです)。

 


 

そして最後に、酒粕を投入して、もうひと煮込み…
そう実は、味付けは、塩鮭の塩味と酒粕のみなんです

 


 

完成です…が、「しもつかれ」は出来たてではなく、冷めてから味を確かめる(そうですよ)。

 

 

 

一晩寝かせて、翌日、いただいたところ…
臭みもなく、味も食感も絶妙
これまで食べた中で、一番美味しい「しもつかれ」でした

 

 

故郷に伝わる伝統の味ですが、「見た目や酒粕の味が苦手…」「鮭の頭はちょっと…」そんな声もよく聞きます
彼曰く、「作り方が分かれば見た目は気にならない。酒粕が苦手なら少なくすれば良いし、鮭の頭が嫌ならば、切り身で代用すればいい。」とのこと。
今回のしもつかれは、たくさんの方にお裾分けするために、酒粕は少なくしたそうです
苦手なものを無理するのではなく、自分だけのアレンジで、自分好みに故郷の味を作ってみる…とても素敵なことだと思います。
皆さんも自分だけの「しもつかれ」、ぜひ作ってみてください

※ 栃木県農政部の情報は、「とちぎファーマーズチャレンジネット(http://www.agrinet.pref.tochigi.lg.jp/)」や「栃木県農政部ツイッター(http://twitter.com/tochigi_nousei)」でも発信していますので、是非、ご利用ください。